我々は互いの視線の先を、後から確認することは出来たが 同時に同じ方向を視ることは出来なかった 我々は互いの背の重みを感じることはできたが、一体どんな姿の人物と背中を預けあっているのか、知ることは出来なかった 鏡の世界では、あなた達の視線がわかる あなた達の姿が視える
父よりもおんならしく 母よりもおとこらしく 叫んでみたい 震えながら
アル中にもヤニ中にもなれない誰かは 孤独依存症だったじゃないの
何かあったらレッドカード一発退場な気がしてた 知らぬ間にイエロー積み重ねてんだよってあいつら言ってたから
隠しておけない気持ちの中からひとつ選んで ペットボトルに詰めて君に渡す 化けの皮剥がれて 3万借りて満貫で晩餐 どうもしてないよ 何も言ってませんけど は？ えっ ようこそ ''ここ'' へ
真実はひとつだとしても、間違いには色々あるんだ 何がどう間違ってるか知りたくて生きてるんだ
私には集中力がない 書きはじめてもすぐ他のことに興味が移って 読みはじめても読み終わった自分が頭に浮かんできてすぐ読み終えずにはいられなくなる テレビの音が聴こえる くだらない 通販が好きだった 買わないのに お金ないもん お金は甘いねって そっと言ったら お金は苦いよ って 恐い顔して言われた ダメだこんな即物的な つまらない文字の… ちがう ちがったはずだよ もっと甘いものがあったはずだ なんだっけ？？？？ おい 起きろよ は？ お前はすぐ居眠りす
その日じゃなきゃダメだ その時間じゃなきゃダメだ その場所じゃなきゃダメだ でないと死んでしまうんだって だってママが言ってたんだもん そこを見せたら死んじゃうんだって パパが言ってたんだもん そんなのあり得ないって それは嘘のはずだって 存在するはずないって ああそうか 私嘘だったんだ よかったね なんで？？？？？？？？？？？？？？？？
灰になったら 灰になったら舞えるのに 私だけは濡れてるから 私だけはいけないんだって お前だけは違うんだって 君はダメだって皆言うんだって 皆って誰なんだろう 濡れたこと無いやつだけ私に氷を投げろ
ふざけた戦場を抜け出して どこかへ送ってもらうはずだったのにまた見えない銃を手に取った サンタクロースが 皆を乗せてどこかへ 私も迷わず飛び乗った 飛び乗ったとき私は既に言葉になっていた
いつも私がもう一人いる証拠を探してた もっと大きな もっとシャープな もっと… ひとつ遅れた呼吸が聴こえてきたとき ぞっとして嬉しかった 私の命令が届かない領域が 私のなかに眠ってたって 嘘じゃなかったって ただここにいる醜いなにかも 消さない程度に手加減してねと そっと祈って めをとじた
公園へ 逃げてきた 何故だかは覚えていない ただ 耐えかねた 足が無いはずの犬もどきと共に店に戻り あなたが最後になりました と言われ 皆がうつむく中私は歌い出す 「あなたに逢うときまでに わたしのなかの血を全部抜いて 青い血に交換しておくから 私の心臓に 焦点をくれ 目をそらさないで」
