見出し画像

住んでわかった、アメリカ、ミネソタに住む魅力 【4】 気軽にクルマで高速移動できる

ミネアポリスは高速道路網が発達しており、クルマの維持費も安い。運転が好きな人には魅力的な街だ。その魅力の理由、安全に移動するコツなどをご紹介したい。


気軽、迅速、快適

先日、友人に会いにある場所までクルマを飛ばして行ってきた。自宅から距離にして25キロメートルの距離を、ドアツードアでたった20分で着いた。

25キロメートルの距離を20分ということは、平均時速75キロという計算になる。 道中はほとんど高速道路で、時速60マイル(100Km)が制限速度、道もすいていたので割と飛ばした。 ミネアポリス近郊の高速道路は多くが片道 3レーン、場合によっては4レーンの高速道路もあり、快適に運転できる。

25キロメートルの距離の場所を電車で行くことを想定すると、待ち時間や駅までの徒歩なども含めて片道1時間くらいかかると思うので、クルマで気楽に移動できる生活というのはなかなか快適だ。

クルマを持つようになって、フットワークが軽くなった、と感じる。思いたったら、電車の時刻など気にせずすぐに出発できるし、荷物がある時も重さを気にせず持って行ける。

高速移動の時間を、個室で過ごせるというのはなかなか贅沢だ。電車などの公共交通機関の場合、時にぎゅう詰めだったり座れなかったり、暑すぎたり寒すぎがりと色々と疲れる要素がある。

ロードトリップの楽しみ

ミネソタの高速道路は基本無料。なのでクルマさえあれば、旅費はガソリン代だけなので、ロードトリップは比較的お金のかからないレジャーと言える。

気が向いたら気楽に湖へ、森へ

私とパートナーはアウトドア好きなので、春夏はしばしば郊外に車を飛ばしてトレッキングに行く。自転車を積んで行くこともある。郊外には自然豊かな州立公園がたくさんあり、自然の美しさを満喫できる。 郊外のワイナリーやビール醸造所を訪ねるのも楽しい。

ロードトリップを気軽に楽しめるのは、ミネソタ生活の大きなメリットの一つだと思う。

クルマの維持費の安さ

アメリカは車の維持費が日本に比べると格段に安い。

車検制度がないし、車両重量税のようなものはなく、年に一回、車両登録税を払うのみ。車両登録税は車の価格や維持年数によって毎年変わるが(新車や高級車だと高い)、中古に乗っていると100〜200ドル程度。

ガソリンも日本に比べると価格は低い。

クルマのリースも便利だ。また、リース契約終了後に同じ車を買い取ると、リース料として数年支払った金額を本体価格から引いてもらえるのが一般的だ。

クルマ本体の価格も安い、と言えれば良かったのだが、残念ながら、コロナで状況が変わってしまった。

コロナ後、流通部品不足からクルマの品不足が続き、新車も中古車も価格が上がっている。これから取得しようという場合、価格は頭の痛いところである。

地元民のおすすめ、北ヨーロッパ車で安全運転


ミネソタに来たばかりの頃、知人におすすめのクルマを聞いて回ったところ、北ヨーロッパの頑丈なつくりのブランド(Volvo、BMW, VW, Saab, Audi など)を推奨された。ミネソタでは冬の気温が摂氏マイナス20度くらいになる事も多いので、寒さを想定して製造している信頼できるメーカーを選ぶのが大切だからだ。命にかかわる。

Volvo, Audi 目撃率が高いミネソタ

「知人」はアメリカ人を含む。アメリカ人だから愛国精神で何がなんでも皆んながアメリカ車というわけではないようである。 やはり背に腹は変えられないというか、寒さを考慮した安全性を優先せざるを得ない地域性ではなかろうか。

安全性で言うと、私の印象ではミネアポリスは、日本と比べると運転が荒っぽい。車線変更をする時方向指示器を出さない、車間距離を詰めて煽る車とか、信号無視も多い。ディフフェンシブ・ドライブという、危険回避を考慮した運転が欠かせない。


自動車なしでも生活可能

自分で運転したくない、クルマを持ちたくない場合は、職場や学校へバスか電車で通える市街地に住み、レジャーや買い物は自転車やUberを活用するというのはアリだと思う。

公共交通機関に関しては、Light Rail と呼ばれる路面電車があり路線の拡張工事も進められている。ミネアポリス国際空港 (MPS)から、ダウンタウンまで1時間かかるが電車で行くことは可能。ちなみにMSPからダウンタウンまでクルマだと20分から30分くらい。クルマの方が電車より早く到着する感覚が最初よくわからなかったが、一度電車に乗ってみてわかった。路面電車でスピードがフリーウェイを走る車より遅いのである。


ミネアポリスのダウンタウンを走る路線バス

路線バス網もそこそこ充実している。バスに関しては、朝夕の通勤時刻は高速バスが運行しており、私もかつてはダウンタウンまでバスで通勤していた。高速バスはフリーウェイで優先レーンを走るため、渋滞を避けて快速スピードで目的地まで行けて便利。 寒い地域だけあって、主なバス停には屋根とガラスの囲いがあって、冬は暖房が入るようになっている。

まとめ

クルマの維持費が安く、高速道路網が発達していてクルマでの移動がしやすいミネソタ。冬季の運転は注意が必要だが、ミネアポリス近郊は降雪時、除雪車が素早く出動するので、降雪後数時間後には運転可能になることがほとんど。 クルマ好き、運転が好きな人にとって魅力的な地域だ。

一方でミネアポリス、セントポール都市圏では、行政が公共交通機関の充実の努力もそれなりにしているようで、クルマに頼らない生活も可能だ。ただし日本に比べてしまうとまだまだと思う。車なしで生活するには、住む地域を厳選する必要があると思う。

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはミネアポリス探索の活動費に使わせていただき、記事に反映したいと思います。