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〖作詞〗『morning coffee』

『morning coffee』
作詞 : S0U

まだ右を  空けてしまう
狭いと思ってたはずなのに

タイミング合わない  君の寝息
僕より高い体温も
鬱陶しいって  思ってた

日課になった  モーニングコーヒー
期限が切れてく  ミルクと砂糖
2人で買った  揃いのコップも
汚れていくのは  1つだけ

聞こえていた「おはよう」も
少し濃いめの  コーヒーの味も
記憶の中から  薄れてきてて
ただ少し  少しだけ
胸の奥が  痛むだけ


まだ後ろを  見てしまう
家からただ  出るだけなのに

時間にルーズな  君のこと
玄関先で待つことも
嫌だ嫌だって  思ってた

スカスカになった  コルクボード
読まなくなった  雑誌の特集
忘れて行った  揃いのコップ
君が消えただけなのに

眠る前の「おやすみ」も
君の好きな  シャンプーの匂いも
今は1つも  覚えてなくて
ただ  どうしてなんだろう
胸の端が  欠けてるのは

「今も好き?」なんて  問われたら
きっと  そんな事ないだろう
だけど何故だか  君のことを
「過去の1人」に
まだ  したくないんだ


最後に聞いた「さよなら」も
初めて見た  君の顔も
まだ少しだけ  覚えてて
あの時  君に背中を向けず
胸を  かせていたならば
君は隣にいたのかな


いつか  
「過去の1人」になったとき
どこか
小さな喫茶店で
君は  ミルクと砂糖を2つ入れて
僕は  いつもより少し薄めのコーヒーを

そんな事を  夢に見る
広くなった  ベッドの真ん中で

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