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介護職員の皆様のがんばりがわかる、離職率の比較

公益財団法人「介護労働安定センター」から、令和4年度の介護労働実態調査の結果が公表されました。

どのタイプの事業所が多いのか、従業員数はどういうところが多いのか、など、全国を対象とした調査結果が確認できます。


今回はそのうち気になる数字をピックアップしてみてみましょう。

それは、離職率。

お給料が低い、仕事がきつい、というイメージが報道などでどうしてもある介護職。

では、離職率はどのくらいなのでしょうか?

最新の2022年含む、離職率の移り変わりがこちらです。
紺の線です。

令和元年あたりまではじりじりと下降線で、ここ数年は15%を切っています。

離職する人が減っている、ということはここからわかりますが、では、介護職は離職率が高いのでしょうか?

では、2023/8/22に公表されたばかりの厚生労働省「雇用動向調査」の数字とくらべてみましょう。

上が全体の離職率、下が産業別の離職率です。

ここ3年の介護職の離職率が
14.9▶︎14.3▶︎14.4
なのに対して、全体は
14.2▶︎13.9▶︎15.0
です。

令和4年度、逆転してます。
それに、それまでの数字もそこまで差があるものではありません。

また、産業別と比べると、介護職の離職率は卸売業・小売業と同じくらいのレベルで、宿泊業・飲食サービス業の26.8と比べると、むしろかなり低い数字となっています。

ほかの資料もみてみましょう。
まずは勤続年数。

よく3年がひとつの節目といわれますが、介護職には、3年以上勤続のかたが、全体平均で70%います。

また、定着率についても、どんなタイプの事業所もだいたい7割前後が定着率は低くない、と答えています。

ここからわかることは、介護職のかたが、しっかり取り組む仕事として入職され、実際しっかり取り組んでがんばられているというこどす。

介護難民、という言葉が叫ばれるなか、介護職の皆様の役割はますます重要になっていきます。

国で、皆で、どうしたらサポートしていけるかを考えていきたいところです。

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