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漆の植樹やってみた

2024年3月24日、神奈川県南足柄郡の山奥で漆の植樹をやってきました。
今回の記事は写真多めのレポートです。大自然の写真を眺める感覚で気軽に読んでみてください!


元同僚は心が漆にかぶれたらしい

漆の植樹に誘ってくれたのは、元同僚でこのイベントの主催者であるIさん。
同じ会社に在籍していた時はシンガポールに駐在し、辞めてからは外資系物流企業の営業、その後独立して今は経営者。できる男です。

仕事ができるだけでなく、こういったイベントを企画、運営するのも得意な根っからのリーダー気質。

Iさん。彼の写真はフリー素材ということで顔だし。

Iさんは漆器に魅了され、それがきっかけで漆そのものに興味を持ったのだとか。でも日本で使用される漆の95%が中国産であることを知り、危機感を覚えた熱い男は、じゃあ育てちゃえ!と植樹イベントを企画。本人曰く「心が漆にかぶれた」結果だそうです。

小雨以上大雨以下の天候

当日はあいにくの雨。作業中は小雨とも言えないほど降っていて、びしょびしょドロドロになりながらの作業でした。

雨でもやっている山奥
雨具や傘で作業
Iさんの話を聞くメンバー
漆の苗
幻想的な山の中
植樹後の苗
木の根などがあったら切るためのつるはし

漆というとかぶれるイメージを持たれる人もいるかと思います。ですが、その点は全く問題ありませんでした。冬場の苗は休眠中で樹液などほとんど出ていません。この状態の苗を軍手で扱う分にはほとんど気にする必要はなさそうです。とはいえ、素肌を出さない装備も必要ですし参加は自己責任にはなります。

お昼は豚汁とおにぎりと豆花(トウファ)

このイベントはなんとランチが付いてきました。豚汁とおにぎりとデザートに豆花(トウファ)、台湾のスイーツです。

このランチ、なんとIさんのお母さまがご用意くださいました!

20人くらい集まってましたが、全員分の豚汁とおにぎりの仕込み、運搬をやってくださったと思うと頭が下がります。冷えた体に温かい豚汁が沁みました。 

ちなみに豆花(トウファ)はIさん自ら作ったとか。料理もできる男です。

豆花(トウファ)
豆花(トウファ)
おにぎり
豚汁

鹿よけの電流

私は雨の中での作業に心と体の限界をむかえ、お昼を食べたところでいったん終了しましたが、午後は有志による鹿よけの柵張りも行われたようです。

電流を発生させる装置

苗は植えたら終わり、ではないそうです。害獣から守る電柵も必要ですし、最低でも3か月に1回の除草が必須、できれば1か月に1回が理想だとか。樹木も人間と一緒で独り立ちするまでは何かと手がかかるみたいですね。

まとめ

元同僚のおかげで大変貴重な経験をさせてもらいました。ベストな天候とは言えませんでしたが、幸いにも気温はそこまで低くなく、凍えて作業ができないといったこともありませんでした。

細かい雨が降る山奥は空気が澄んでおり、雨に濡れながら、足元はドロドロでの作業でも清々しさを覚えました。

実は私、自然に癒されるという感覚がいまいちわからずにいました。田舎生まれ、田舎育ちで大自然に囲まれて育ったので自然は特別なものではないからです。

ですがこの日はそんな私でも明らかに「癒された」感覚がありました。雨による浄化なのかもしれません。

次回は草取り作業になるのかな。また日程があれば参加しようと思います。





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