2024年4月の読書・鑑賞ログ
2024年4月に読んだ本や観た作品で、印象的だったものを記録します。
六人の嘘つきな大学生(浅倉 秋成)
2021年に発行されたミステリー小説です。
とある人気会社の「就職試験」が舞台。
最終選考では、「六人の就活生がお互いに話し合い、内定にふさわしい者を1人だけ選ぶ」という課題が出されます。
お互いがライバルとなった六人は、内定を勝ち取るために、さまざまな心理戦を繰り広げていく中、事件が起き...というストーリーです。
今後の人生が、大きく左右される就職試験。
人からどう評価されるか探り合いの、それぞれの言動がとても面白い!
就職試験と同じように、普段でも、「僕たちはお互いの、ある一面しか見せていないだろうな」と感じました。
『デスノート』や『カイジ』が好きな方におすすめの1冊です。
祖母姫、ロンドンへ行く!(椹野道流)
姫のように強くてキュートな祖母と、孫の著者。
この2人が5泊7日のイギリス旅行へ、その珍道中が物語となっている本です。
宿泊先で2人を担当することになった執事が、本当に実在するのが信じられないほどスゴイ!
お客さまに対する気の配り方、対応が素晴らしすぎます。
「どんな自分でいたいのか」の土台を持つ大切さを、執事から感じました。
同じく、祖母姫からも「どんな自分でいたいのか」のゆるぎなさを感じます。
2人の圧倒的な美学から、僕も努力を重ねていきたいと思いました。
ついつい、「自分を低くみせてしまう方」におすすめの本です。
禅、シンプル生活のすすめ(枡野 俊明)
著者は住職で庭園デザイナーさん。
「丁寧な生活ってどんな生活?」という疑問の答えとなる本です。
本書を読んでから、心の垢を掃除するように部屋の片付けをはじめました。
シンプルな部屋だと、朝の空気をより味わえている気がします。
他にも、夕焼けをながめたり、ただ没頭してみたり。
平凡な1日を大切に過ごす方法が満載で、おすすめです。
池上彰の世界の見方 インド
2020年に発行されたインドの素顔が分かる本です。
ちょうどインドに興味があり、読んでみると、知ってそうで知らないことだらけで超面白い!
・歴史
・カースト制度
・結婚事情
・トイレ事情
・日本との関係性
・パキスタンとの対立
などなど。
2027年には人口が世界一の国に。
2028年にはGDPがアメリカ、中国に続いて、世界3位になると予想されているインド。
質疑応答形式なので、めちゃくちゃ分かりやすいです。
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
「大人になりきれない人」の心理(加藤 諦三)
幼少期に経験して次のフェーズに進む過程を、すっとばしたまま大人になった人の事例がたくさん紹介されている本です。
「大人になりきれない人」とは、「心の中が幼少期のフェーズで止まっている人」です。
その原因は、幼少期に愛されなかったこと。
事例と原因は満載ですが、解決方法はほぼ書かれていません。
なので、解決方法を求めている方には向いていないです。
本書で紹介されている事例が、ぐうの音もでないほど僕には当てはまっていて、完全に「大人になりきれない人」でした。
自分のことを、回避型愛着スタイルだと感じる方におすすめの本です。
汝、星のごとく(凪良 ゆう)
2022年8月に発行された恋愛小説です。
瀬戸内の島を舞台に、主人公は高校生の男女2人。
自由奔放な恋に生きる母親を持つ櫂(かい)。
夫に不倫され、病んでしまった母を支える暁海(あきみ)。
家庭の事情がかっこうのエンターテイメントになってしまう島内では、誰と誰が交際したかもすぐに伝わってしまいます。
そんな監視社会の中、2人は交際をスタート。
親の状況が世間からどう噂されても、お構いなし。
自分たちの幸せを選んだ2人の恋愛は、その後、どうなってしまうのでしょうか?
読み終えると、他の登場人物も含め、あらゆる恋愛の形について考えさせられます。
世間から理解されなくても、本人が幸せだったら、それが一番良いと思います。
ですがどうしても、男主人公の母親の生き方を認めたくない自分に気づきました。
自分は男主人公のような、大きな器にはなれなさそう。
あなたは世間から理解されない恋愛について、どう感じるでしょうか?
覚悟の磨き方(池田貴将)
江戸時代後期の武士で思想家である吉田松陰(よしだ しょういん)の教えを、分かりやすくまとめた本です。
ものごとは表裏一体。
誰かにとって否定されることも、誰かにとっては肯定される。
「自分の信じていることを曲げなければ、そのうちまわりの人が入れ替わる」というのが、心に響きました。
他にも、自己啓発本でよく言われている内容が盛りだくさん。
その教え一つずつが、短く分かりやすく書かれています。
なので、「色々な自己啓発本を買うよりも、もうこれ1冊で充分」といったお得さがあります。
たびたび読み返して、思い出したい内容です。
(ドラマ)正直不動産2
第1期の『正直不動産』(2022年4月〜6月放送)が、とっても面白かったので見ました。
『正直不動産2』は2024年1月~3月(全10話)に、NHK総合で放送されたドラマです。
原作は2017年から連載されている漫画で、夏原武(原案)、水野光博(脚本)、大谷アキラ。
たたりによって、ウソがつけない体になってしまった不動産屋の営業が、主人公(主演:山下智久)です。
売りたい家のデメリットを、お客さんに隠しておきたいけど、正直すぎるほど話してしまうのが面白い。
そして、家の売買にまつわる家族のエピソードも、じんわり心が温まります。
さらに第2期では、ライバル不動産会社とのバトルが白熱。
物語は三鷹、武蔵小金井エリアを舞台としているので、近くに住んでいる方は、より面白味が増すのでおすすめです。
(映画)ある閉ざされた雪の山荘で
2024年1月に公開のミステリー映画です。
原作は東野圭吾さん。
とある別荘で開催される劇団オーディションに、主人公を含む7人が挑みます。
オーディションの設定・演技課題は
・合格できるのは1人だけ
・外は猛吹雪で外部と連絡がとれない山荘である
・連続殺人事件が起きている
この設定・演技課題を楽しみながら、それぞれが共同生活を始めます。
しかし、だんだんと「本当に殺人事件が起きているのでは?」という心境になり、お互いを疑うように...
見ている方も、これは事件なのか?単なるオーディションなのか?
謎がずっと気になりつつ、晴れた庭で、猛吹雪の演技をする姿に「ぷっ」と笑えたりもして、面白いです。
(映画)ドラえもん のび太の地球交響楽
2024年3月に公開の、劇場版アニメドラえもんです。
リコーダーを演奏するのが苦手なのび太は、音楽の授業がいやになっていました。
そこでのび太は、ドラえもんの道具「あらかじめ日記」を使って、「音楽がない1日」になるように、未来を変えてしまいました。
無事、音楽の授業が中止になったのですが、事態は思わぬ方向へ...というストーリーです。
今回は感動系のストーリーではなく、音のアトラクションを楽しんでいるような作品に感じました。
ドラえもん版の『チャーリーとチョコレート工場』のような。
ぐうぜん僕は、映画館の最前列で見たので、大音量の振動を体で感じられたのが良かったです。
家で見ていたら、途中で寝ていたかも...
最後に流れる主題歌、Vaundy(バウンディ)の「タイムパラドックス」がめちゃくちゃ良い。
自宅に帰ってから、YouTubeでリピート再生してしまいました。
以上、最後までご覧いただき、ありがとうございます。
「同じ作品を見たよ」などあれば、ぜひ感想を教えて下さい。
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