アマゾンのトンネルの奥にお宝が待っているらしい――という情報を信じた探検隊が鬱蒼としたジャングルを突き進むこと、八時間。
　ついに目的の洞窟についた。
　当然灯りも冷房もある訳がなく、一寸先も見えない闇が続いていた。
　探検隊は不安な顔を見せたが、お宝があるという情報をバネに奮い立たせて、足を踏み入れた。
　隊員の何名かは傷んでしまいそうになったが、どうにかコーティングして突き進んでいった。
　そして、ついに宝を見つけた。
　黄金に煌めくワンプレート。
　彼らは早速陣取りをした。
　エビフライとハンバーグ夫婦は手前に座り、プリン婦人はペットのウサギリンゴを抱えて奥へ。
　サラダ男爵は婦人の隣で言い寄り、チキンライス隊長は余った端の席にした。
「おっと、これを忘れていた」
　そう言って隊長は自身の帽子に国旗を付けた。
　こうして、『お子様ランチ隊』は自分の居場所を見つけると、そのまま洞窟で永住したそうだ。　

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