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人生、辻褄が合わないことだらけ、

「人生、辻褄が合わないことだらけだよ。」

何かがおかしいと違和感を覚えては、そして感じ取った。

でも、それを伝えることが許されなかったり、
伝えたところで嫌悪感を抱かせてしまうこともあった。

その場面では、「真実かどうか」という問題は、さほど重要ではない。
白黒付けよう、というところに着目していないのだ。

意思疎通は難しいな、とつくづく思った。

何故いつも一方通行なのだろうか。
と疑問に思う次第である。

自分が考えていることや思っていることが、
そのまま相手に伝わらずに、また別のモノとして捉えられ、
そして、すれ違っていく。

そう、物事が進むように仕組まれているのだろうか。


ーーーーーーー さて、本題に入ることとしよう。 ーーーーーーー

3月も終盤を迎え、
そして私は
東京という名の街に住み始めて2年の月日が経った。
2度目の、春がやってくる。

まず初めに、
私は、東京が嫌いである。
それなのに何故、この東京という街にこだわり続け、
居座り続けるのか。

東京へきて丸2年が経つということで、
東京のいいところ、悪いところの2点に着目し、
いまいちど見つめ直してみることにした。

ーー 東京の良いところ ーー
① 刺激的である。
② 様々な分野での出会いが多い。
③ 

ーー 東京の悪いところ ーー
① 空が狭い。
② 人が多い。
③ 自然の匂いがしない。

東京は狭いようで広かった。
でも、空は狭かった。
高価な高層ビルに狭まれ、空は狭かった。
でも、窮屈なようで、情報で溢れかえっていた。
街に出ると、人とすれ違わない日は無かった。
繁華街に出ると、地面が人で覆われていた。
アスファルトの部分は、ほとんど見えなかった。
大きなショッピングモールは、
外国人観光客で溢れていた。
香水と、人間の匂いとが混じり合って
息を止めては思わず息を呑んだ。
具合が悪くなりそうだった。

昔から人混みが苦手で、
人の匂いが入り混じる空間が嫌いだった。

様々な分野での新しい出会いが多かった。
というものの、
自分が出会えるよう、仕組んでいるというか
むしろ、そうなるように選択しているのかもしれないとも思った。

そして、正解も、間違いもないようなこの街に、
捻くれ者は多数存在していた。

ああ言えば、こう言う。
意見のすれ違いは多かった。
ぶつかり合ってはその度に摩擦(誤解)が生じた。

季節の変わる匂いはしなかった。
漂うのは、排気ガスと下水の匂い。
鳥の声を街で聞くことは少なかった。
たまに散歩で行く自然豊かな公園に
小鳥たちが住み着いていて、
囀りが聞こえるくらいだった。

あたかも自然に生えたかのように
聳え立つ木々は、人工的なものだった。
人の手によって、耕作され、
意図的に植え付けられたモノに過ぎなかった。

地面を歩く鳥は、カラスより鳩が多かった。
鳩はふくよかな体型をしていた。
鳥たちは、人間に対して警戒心はないようだった。
怖がる素振りもせずに、
むしろ自分たちの方から人間に近寄ってきていたくらいだった。

雨が少なかった。
降ったとしても小降りだった。
必然的に傘を持ち歩くことが減った。
そして、天気予報も見ることも少なくなって、
気温も気にしなくなった。
天気は、圧倒的に晴れ間が多く、そこに雲は無かった。
空には綺麗な青色が広がっていたけれど、
やっぱり空は狭かった。

気温差や湿度の変化に、なかなか慣れなかった。
慣れたくも無かった。

東京は意外と寒いし、乾燥していた。
昼間と夜間では、意外と温度差があった。
外では、上着が必要だった。
乾燥注意報が出ている、家の中では加湿器が必須だった。

そんな東京生活に嫌がりながらも慣れてきてしまっていることに気付く。

「適応していく。」という例えが正しいのだろうか。

最後にもう一度唱える。

「私は東京が嫌いだ。」と。








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