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つらつらと考えていたことが言葉になった

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#IKERU

ビジネスで大切なことは全部いけばなにつまっている:MiLI荻野淳也さんとの対談

ビジネスで大切なことは全部いけばなにつまっている:MiLI荻野淳也さんとの対談

今ここで、自分そして花と対話し、自分と深くつながる

まゆか:一年以上ぶりのいけばな、いかがでしたか。

淳也:整いましたね。ランニングやメディテーションで「整う」感覚と同じです。花をいけている時は、自分の深いところにつながりながら、過去を振り返っているわけでもなく、未来を見ているわけでもない、まさに「今ここ」にいる、という感じがします。

まゆか:ランニングやメディテーションは自分だけなのに対し

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「終わらせる」について考えてみる

「終わらせる」について考えてみる

いけばなとビジネス・経営のつながりを考えるマイプロ。早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄先生から「終わらせる」というテーマをいただきました。

ここでは自分なりに「終わらせる」について書きながら考えてみたいと思います。

今ここにい続けると自ずと終わる

花をいけていると「これで終わり」という体の感覚がすとーんとやって来る時があります。これ以上足すものも引くものもない、という感覚。そしてそれは

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自分で 「終わらせる」感覚をいけばなで培う:早稲田大学ビジネススクール入山章栄教授との対談

自分で 「終わらせる」感覚をいけばなで培う:早稲田大学ビジネススクール入山章栄教授との対談

入山:いけばな、久々でしたが、いいですね、お世辞じゃなくて。

まゆか:どんなところが「いい」ですか?

入山:言語化は難しいですね…やっている時は楽しいのが6割、苦しいのが4割。何が正解かはわからないけれど、自分が納得するものができるとうれしいのと愛おしくなるのと。

まゆか:いけばなに来てくださっている方からよく聞くのは、どこで終わらせればいいのかわからない、ということです。でも、入山先生

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いけばなと経営学はどうつながるのか#1:探究開始

いけばなと経営学はどうつながるのか#1:探究開始

2006年から10年間ハーバードビジネススクール(HBS)で働いていました。とりわけ2008年の金融危機以降、経営学が質的に変容してきていること、そしてその変容に伴い経営学で語られていることと、自分が趣味として続けていたいけばなで大切にされてきたことが重なりつつある、と感じるようになりました。

そして同時にそれは、自分のワークとライフの重なりでもありました。いけばなの世界では永遠のひよっこですが

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どうしてあの頃私はいけばなにあんなにも怒りを感じていたのか

どうしてあの頃私はいけばなにあんなにも怒りを感じていたのか

いけばなを始めたのは1997年頃。5年ぐらいやめていた時期があるので、20年ぐらいいけばなをやってきたことになります。

この数ヶ月、その20年を振り返る時間を時々持っているのですが、とりわけある時期のいけばなと自分のことを振り返ると、怒りと焦りとどうしようもなさがごっちゃになった感情がどろどろと出てくることに気づきました。感情が体の上で再現されて呼吸も浅くなる。

無心になってエゴを手放して花と

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野草をいかす、ということ

野草をいかす、ということ

2020年3月に軽井沢に来て、気づけばそこらへんの野草をいけるようになっていました。個人向けのいけばなの場IKERUも、軽井沢では野草。また、毎週木曜日のお昼、野草と出会いそれをいける40分のNesto野草一会のリズムを主宰しており、凍てつき枯れきっている軽井沢の冬も週に一度は野草をいけています。

東京でかなり頻度高く個人・法人向けのIKERUをやっていた時は、花市場のお花を新鮮な状態で宅配で届

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軽井沢では「そこらへんの花」をいけて即興のコーヒーを味わっています

軽井沢では「そこらへんの花」をいけて即興のコーヒーを味わっています

軽井沢でIKERUレッスンを始めて数ヶ月。

花をいけるとは花をいかすということ。心を落ち着けて花に向き合い、個々の花をいかす先に、全体のバランスが自ずと現れてくる。そんな時間を純粋に楽しんでいただきたい。それがIKERUの願いです。

その願いのところ、なぜ私がこんなことをやっているのか、という部分は、東京でやっていた時と変わりはありません。

でも東京と軽井沢のレッスンでは進め方においていくつ

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Wisdom2.0Japan: 私は「いけばなの叡智」を日々の生活の中で実践できているのか

Wisdom2.0Japan: 私は「いけばなの叡智」を日々の生活の中で実践できているのか

ずっと存在が気になっていて、共通の友人は多く、誰かに頼めば今すぐにでもお会いできるだろうけれど、自然に出会うタイミングを待とうかな、という人っていると思います。

曹洞宗の僧侶、藤田一照さんは、私にとってまさにそういう方でした。何年も前に親しい人たちからお名前とお話を伺い、勝手に敬意と好意を持ち続けていました。お会いしたこともないし一照さんは私のことを知らないけれど、DIAMONDハーバード・ビジ

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「同じ場所に同じ時間に行ってがんばる」前提からの脱却:オンラインIKERUをやってみます

「同じ場所に同じ時間に行ってがんばる」前提からの脱却:オンラインIKERUをやってみます

多くの職場も学校も「だいたい同じ時間に同じ場所にいってそこでみんなでがんばる」ということを前提に動いています。それが自然で何の違和感なくできる人もいれば、きついと感じたり物理的に無理な人もいる。後者の人たちは、その前提がない場所を探したり、つらい気持ちを抱えながら・もしくはつらい気持ちがあることも気付かない状態にして、その前提に自分を合わせていたり。

新型コロナウィルスに感染しない・させないため

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しばらくIKERU活動をお休みします

しばらくIKERU活動をお休みします

「いけばなをビジネスや教育の世界に伝える」というビジョンを掲げIKERUを立ち上げたのが2017年頭頃。それから約3年経ち、個人向けレッスンも、企業や大学向けのチームでいけばなを作るワークショップも、たくさんの方々にご参加いただけるようになりました。

初期の頃は個人向けレッスンにいらっしゃるのはほぼ全てもともとの友達・知り合い、チームいけばなのワークショップも同じく友達・知り合いが所属の組織内で

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