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【読書感想文】パリの国連で夢を食う。

おはようございます。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

最近じわじわと読書熱が上がっております。
ただ仕事がないだけと言われればそれまでですが、本を読むのも仕事の一環と割り切って、楽しく過ごしていきたいと思います(笑)

今回ご紹介したいのは、
川内有緒さん著 『パリの国連で夢を食う。』です。

あらすじ

世界一のお役所の舞台裏は驚きの連続だった!
らららー、わおー、
パリの美しさにはしゃぎながら、面接をうけ、
約2000倍の倍率を勝ち抜いて、私は国連に転職した。
そこには奇妙な慣行やユニークな職場文化が花開き、
国際色豊かなオフィスには、
スーツ、民族衣装、パジャマ姿の人まで。
ガチガチの官僚機構とカオスな組織運営に
ビックリしながらも、愉快な同僚たちや、
個性的な生き方をする友人たちに囲まれて、
パリの日々は楽しく過ぎていく。
けれど、ふとした瞬間に我に返る。
国連でやりたかったことって何だっけ?
次第に自分の生き方に対する違和感が膨らんでいった。
大切なのは、生涯保障された安定か、それとも・・・・・。

パリの国連で夢を食う。本誌あらすじより。

著者は、そもそもめちゃくちゃ国連で働きたくて応募した訳ではなく、その時の仕事に忙殺されながら、ふと見つけた国連の求人に申し込んだ。
そして申し込んでから2年ほど経ったある日、国連から書類が届き「えーっと、なんだったっけ?そういえば・・。」ぐらいの感じで思い出し、パリまでの交通費を国連が負担してくれると言うので「面接受けます!」とパリへと飛び立ち、面接で志望動機を聞かれても「えーっと・・。」って感じで答えを用意していなかった。

しかし彼女は国連に採用された。
もちろん彼女自身のスキルとかポテンシャルが高いということもあるけれど、それに加えて、国連独自の採用システムにあった。

国連にはクオータ(割り当て)制度というものがあり、各国から何人を正規職員として採用するかという基準を定めている。国連が始まった当時は各国の拠出金の額次第で国の割り当て人数を決められていたが、その後、その国の人口という新たな要因も加わったため、クオータ数の計算は非常に複雑だ。

パリの国連で夢を食う。P61

日本は拠出金も人口も多く、全体の日本人職員の数が他の国よりも少なく、また女性職員が少ないということもあって、著者の採用にプラスに作用した。

しかし働いてみると、どうものんびりしているというか、日本の会社で働いていた時を思うとなんかモヤモヤする。上司に「なんでもいいので仕事をください!」と言っても「まぁまぁ、そう焦りなさんな。」とばかりになかなか自分の実力を発揮できない日々が続いた。

そうこうしているうちに、どんどんそんな風土?環境にも慣れつつあり、周りの同僚や、パリで知り合った芸術家の友人たちと楽しく暮らす日々。

フランス語があまり得意ではない著者がフランスで巻き込まれる珍道中など、面白く、興味深いエピソードが続く。

興味がある方は是非読んでみてください。

この本を読んで思うこと。

海外で暮らす、または働きたいと思う人はわたしを含め多いと思うんですが、やはり何不自由なく暮らしている日本との文化の違いに驚くこと多々ありですよね。

多少、そういった日本と海外の違いを許容できる人、順応できる人でないと、いつも「なんで!?」ってなってしまうんだろうなと思った。

また言葉の壁もありますよね。
英語はまだ多少学校で習ったり、単語だけなら知っているってありますけど、フランス語はなかなか難しいものがあります。

これまであまりフランスに憧れはなかったんですけど、この本を読んで少し行ってみたいなと思いました。

著書にも書かれていますが「ここに書いている国連が全てではない」とありますが、国連というわたしのイメージでは大きくてお堅いイメージの場所が、なんとも昭和の雰囲気?漂う職場だなぁーと面白かった。

派遣社員として色んな上場企業で働きましたが、最初は『わたしなんかで務まるだろうか・・。』とドキドキしたけれど、いざ中に入ってみると、外から見ているブランドイメージとかけ離れていることが多いですよね。実際。

あとがき

この本を読んで、やっぱり人との出会いって素敵だなと思った。

彼女の人柄がきっと素敵で、人に対して好奇心を持って接しているから色んな人との出会いやエピソードがあるんだと思う。

今、仕事を辞めて家にいるので、自分のコンフォートゾーンから出ることがなく、新しい出会いや刺激も減ってきているので、そろそろ動き出さないと人生も動かないなと思った。


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