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【833/1096】ひとり

たったひとりを大事にできないなら、
いったい何を大事にできるのか。

これは子どもの頃からずっと思っていることで
ふとした折に考える。

地球上には大勢の人がいるわけだが、
その全員と会えることはなく、
会わない人の方が多く、
その中で出会ったひとりと関わる時間は
どのくらいあるというのか。

家族は身近な人間で、
その家族のひとりを大事にできないなら
いったい何を大事にしているのか、と思ったし、
学校で、クラスの中に大勢いても、誰一人として
ひとりを大事にしていないことが不思議でならなかった。

そういう子どもだったなーと思い出した。

でもそういうことを言うと、
嫌がられたので、
だんだん、自分の考えは覆いかぶせて見えないようにして
外の大きな流れに乗るようになった。

そうすると、ひとりひとり、ただひとりを大事にするという流れはけっしてやってこない。
社会は、大勢にとって○○であることを前提にしてつくられている。ひとりひとりにとって、最適であるようには社会はできていない。
だから、大勢にとってよいことが、ひとりひとりにとってよいことであるかのように流れてくる。
その流れに乗ると苦しくなる人がいても、99人がよいなら、1人は置いて行けということになったりした。
正しさは、大勢の側にあった。

今は多様性という言葉が出てきたりして、少しずつ変わってきているところもあるけれど、でもまあ、流れはすぐにはかわらない。

でもその大きな流れがあっても、目の前のひとりを大事にするということはできる。

それが、とてもとても大事だ。
自分も含めて。

今、目の前にいるこの人。

では、また。

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