ポリアモリーって結局なんなの?

ヨーロッパでの生活も5年目を迎える。ここ数年の私生活を語る上で外せないお話が、デート生活。

ヨーロッパの恋愛観って、デートライフって、え?どんなもん?

ジェネレーションZ世代ギリギリの自分は、もちろんのこと自由恋愛をコンセプトにスワイプしていたのですが。


どこから話そう、まあポリアモリーとはなんぞやお話してみようか。

ポリアモリー(略ポリー)とは、一人の相手だけに絞らず、お互いを親密なお相手と認識し、合意を得た上で、他にも性的に異性やお友達との信頼関係を築いてもいいよーというデート関係のこと。合意を得た上というのがポイント。お互い話して協定を結んでいます。

最初は、そんなの一人に真剣にもならず逃げて、いろんな人と遊んでいいだけのルールじゃん!って思っていたのですが、このセオリーを理解して取り入れている人と居ない人では大きな違いがあることがわかりました。

まず最初に、ポリアモリー(多数同時恋愛)のベネフィットをあげてみる。


1. 一人の人に集中的なアテンションを割くのを防ぐことができるのでパーソナルライフ、ワークライフのバランスを保つ事ができる。
2. 色んなパートナーとのオープンなコミュニケーションを実践していく上で、隠すことなくお互いの心地の良いバウンダリーを探っていける。
3. パートナーと新しい他のパートナーの話をシェアできるので、トキシックな人に陥ることをふせぐ事ができる。

もちろん、一人のお相手とでも出来ることなんだけど、一人に絞ることに責任もないし、だったらみんなとでもいいかという考え方。恋愛におけるtoxicityを排除するのを目的としたフォーマットとして受け入れられている印象があります。結婚の考え方が変わってきたこの時代だからこそ、出来上がったスタイルかもしれません。

だからポリーの人たちがみんなやりちんやりまんというわけではなくて、勘違いした残念な人たちによる乱用があるのも事実。ポリーのみんなも、他の人と会って体の関係があることをパートナーに伝えるのは最初はとっても難しい。勇気を出して話してみると、パートナーがやっぱり嫌だって振られちゃうこともある。でも、お互いがポリアモリーとして認識して、オープンに話した上で結果に至るのであれば、その二人は今後もお友達として繋がるのは簡単なのではないだろうか。

お互いが、他に親密な関係がないと思っている状態から、実はあの夜、、、みたいなことが判明するとものすごく傷ついてしまうよね。

もう一つ、私もそうだったんだけど、デーティングスタイルとしてはポリーなのに、自分がポリアモリーだとステイトするのに時間がかかった。だって一人の人と親密な関係が欲しかったから。

でも、自分は誰か一人と親密な関係を築くのに少し時間がかかるだろうなと思って、自分一人の愛し方や向き合い方が少し分かってきた時に、2−3人の友達と親密になっていたから、みんなにこの人と、この人と親密な関係があるからたまに一緒に夜を過ごすよ、と伝えた。

自分の個がまずあって、友達、家族や仕事の関係性になんのヒエラルキーもない状態を目指してる。誰に集中してアテンションを向けるわけでもなく、誰のこともひいきに連絡を取るんじゃなく、みんなと大事に深く関係を築きたいんだって。まずそのネットワークの基盤ができてないと、一人の深く親密な生涯のパートナーとの関係は結べないと思う。

二人の親密な友達は、そんな私を受け入れてくれたし、応援してくれた。
これまで、セックスをした人とはなぜか絶対に繋がらなかったけど、そのサイクルが終わった感じがした。
彼らとは体の関係もあるけど、友達として絶対に切れることはないんだって繋がりが、すごく嬉しい。

一人の親密な友達とは、お互い予想もしなかった形で彼がついてきた嘘が表に出た。それでも彼はこれからずっと嘘をつき続けるのは変わらなそうだったので、私は彼とは縁を切った。

関わる人みんなといい縁があるわけではないし、自分がみんなによく振る舞うとどこかで自分を犠牲にするし、本当に悪い人から騙されてしまう。
だから、ブロックして切れる人が居てもいいし、そうやって自分とバイブする人を選んでいかないといけない。