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戦前女袴への想い④

こんにちは、まゆナベです。

前回からの続きで今回は「実際に作ってみた」です。

それでは本日もおはじめしましょう♬


日暮里繊維街のNAGATOウール館で購入してきた布をいよいよ裁断!

の前に、袴には何種類も縫い方があり、
脇に布を足す方法や、
前後で作る方法などなど
限られた布幅であの型を作るわけです。


東京蛍堂コレクション(非売品)

実物や資料を見せて頂ける環境は
本当に研究の原動力になります!

今回は前後タイプで、
どちらも中心で縫い合わせる全4枚を
接ぎ合わせるポピュラーな型にしました。

長さこそいりますが、紐を接ぎ合わせでなく
スッキリ作りたかった為です。
布の取り方も、1番無駄がないと古書にも書いてある方法です♬


コテでなくチャコで簡易に印付け

作り方動画など見ても、袴自体少なかったりします
洋服のように型紙をうまいこと用いたり、見るだけでも面白いです♬

しかし、あくまでも当時の作り手、着る人の感覚を知りたいので、用いた資料は

  • 明治期〜昭和初期の和裁本なり、和裁ノートをおよそ10数冊、

  • 実際の庶民着用写真(スナップ的なモノを多く含む)

  • 歴史研究家の出版物10冊程度

  • 母や叔母から祖母たちの装いなり写真などの記憶を聞く

これに実物を見て初めて作ろう!と思います。
生きていない、見ていないことを再現する。

ジャキジャキ切って、チクチク縫います。
今回はオール手縫い。
しかし、、、

プリーツ部分の線が弱い、、、

母に電話したら、
「寝押し!寝押しが足りないのよ!」
と、祖母は必ず寝押しをしていたと聞きました。

簡易にプリーツを留めて、
新聞紙を畳に敷き→袴→新聞紙→布団→人
の順で寝押ししてクセづけます

寝押し準備の様子


そして完成!!

嬉しくて、しつけ糸ついたまま試着♬


当時の実物。現代より薄い帯部分
紙が入っています
当時の資料一部公開

芯には三河木綿、
帯部分は「呉服文庫の薄目位の紙」とあります。

呉服文庫→たとう紙の方がしっくりきますかね。
あれくらいの厚さ、硬さです。
今回は紙袋を代用しました♬

いよいよ、妄想し続けた着付が実践できるぞ!!
頑張った、わたくし!!

つづく♬

2024年4月3日 友引 まゆナベ♬

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