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ものがたり) 残響

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いつかの時代、いつかの場所。 捕虜だった青年とその主人の話。
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記事一覧

ものがたり) 残響 #6

ーひとりで戻ってきたのですか、 わたくしが尋ねるのと同時に、もうひとりの使用人が足音も荒…

紺珠記
1年前
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ものがたり) 残響 #5

気がつくと朝の光が部屋に差し込んでいました。 いつのまにか旦那様の寝台にもたれかかったま…

紺珠記
1年前
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ものがたり) 残響 #4

それは人質であるわたくしの見張り役―――旦那様でした。 ほうほうの体で次の村までたどり着…

紺珠記
1年前
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ものがたり) 残響 #3

男は、ああ、そのような冷たい言葉であの方を呼ぶのはよくないことです、旦那様はしかし、わた…

紺珠記
1年前
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ものがたり) 残響 #2

墓への道のりは往復すればほぼ一日がかりで、素晴らしく晴れた午後、見晴るかす海を前に弔いを…

紺珠記
1年前
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ものがたり) 残響 #1

今日わたくしはひとりの男を埋葬し、さて屋敷に戻って途方に暮れているのでした。 夕暮れの日…

紺珠記
1年前