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【出産レポ2】陣痛開始で入院するも…あれれ?

三年寝太郎な夫が深夜3時過ぎでもちゃんと起きてくれて、道中「これで違ったらごめんね」なんて言っていたが、病院に到着した頃には「あー、これはそうだな」と確信に変わっていた。

診察室に通される時も陣痛の波が来ると唸って動けなくなる。それを見た先生に「そうだよね。痛いよね。こんなになるならそう(本陣痛)だよ」と言われてすごくホッとした。内診してもらうと子宮口の開きはまだまだだけど、他に妊婦さんがいなかったのですぐにLDRに通されることになった。数日前の健診では、先生がみる見る間に子宮口が開いてスコーンと産んだ初産婦さんが今日の朝方にいた、と話してくれたばかりだったし、今思うと、こういうことが重なって、陣痛が来てLDRに入ったんだからっ!と、今にも生まれそうな期待ばかりが膨らんでいたような気がする。

LDRに入ると「点滴のラインを取ります」と言うような事を言われ、生まれて初めての点滴を始めた。可愛らしい助産師さんで、里帰り前の健診病院がおばちゃんが多かったから、こんな感じの助産師さんもいるのかぁ、と思った。NSTでモニターも開始した。病院に向かう時すでに4時近くになっていて、そうこうしているとすぐに5時になった。結局、思うように進まず、さっきまでとは違うなかなかがっちり太めの助産師さんが挨拶に来てくれて「今生まれそうになったら私の担当です」と言われて、あぁ、シフト交代したんだな、と、そう言う時間になった事に気付いた。

新しくついてくれた助産師さんから「食べれるうちにしっかり食べて、今以上に陣痛が強くなったら食べられないから」と言われ、不安な気持ちの中LDRから個室に移り、しっかり完食した。結論から言うと、産むまでにしっかり5食も食べる事になった(笑)

この時点で「陣痛が遠のいた」と言う状態だったと後からなら分かるのだが、この時はこの先どうなるのだろう?と言う気持ちしかなかった。朝からの太めの助産師さんがシフト交代する前に「陣痛を進めるために歩いたりする人もいるよ」と教えてくれてやっと、…あれれ?そう、だよね?全然進んでないよね?と気付いた。とりあえず私は、階段昇降をする事にした。廊下の方がモニターがあるから何かあった時に分かりやすい、と言われたけど、階段昇降の方が効きそうだし、とにかく自分に鞭打たなければならない衝動に駆られた。万一の時のためにiPhoneはちゃんと持っていた。

夫はずっと病院にいたが、特にすることも無く、いるだけだったので、今の内に自分の身支度を整えてきて欲しい、と私の実家に帰した。第一子長男を出産する前日、平成30年9月10日の朝。まだ汗ばむ季節だった。

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