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【出産レポ1】深夜0時過ぎのセブンイレブンで産気づいた

オフラインで残すような性格ではないので、頭にログがある内に妊娠出産のことも書き残していきたい。

39w3dだった。土曜から日曜に変わりちょっとした辺り。夫が里帰り中の私に会いにJRで長崎駅まで来た。それを深夜、大きなお腹を抱えて一人で運転して迎えに行った。まぁ、なんかもう心配しかされないような一文だが、うちは割とこう言う感じだ。万が一何かあっても、30年以上暮らした慣れ親しんだ町だし、夜の空いた道だし、時間的に駅まで10〜15分くらいだし、どうにでもなると思っていた。

何事もなく迎えに行き、ピックアップ後「代わる?」と言われたが面倒だったので断った。その道中、セブンに立ち寄ったのだが、久しぶりの深夜の外出でちょっと浮かれつつ普通に店内を見ていて急に足が止まった。ピキッとかズキっとかでもなく、何の音もなくただただ動けなくなった。ズーンと来る前駆陣痛は何度か経験していたが、ここまで固まるのは初めてだった。破水したとか分かりやすい反応もなかった。でも、今思えばこの時だった。ここが始まりだったんだと思う。

夫がレジで会計をしていて、そこから帰る流れだったが全く動けずにいると、固まっている私のところに夫が来た。一人では動けないと言うと、支えてくれて車まで歩き、早く帰りたい事と運転して欲しい事を伝えて鍵を渡した。人によっては予定日間近の妻がこう言う反応をすると動揺するのかもしれないが、さすがうちの夫は粗削りな性格のため動揺しない。

助手席に乗る頃には何とか落ち着き、長崎の狭くて急な坂道の、あっちを気を付けろこっちを気を付けろ、と夫に指示を出していた。

その後私の実家に帰り、寝る前に「もしも陣痛が来たら連れて行ってね」と確認した。まぁ、当たり前の話なのだが、うちの三年寝太郎な夫は一度寝たらなかなか起きることが出来ない。朝から1時間ごとに起こして、結局夕方まで寝ている日曜が何度あったことか…。横になっていると痛みが来たので一応アプリで計測していたら、それまでの前駆と言う名の予行練習よりも規則的で、もしかして…と思う。里帰りしてから、私はお腹の息子に「パパが来る土日で出てこようとして」とずっと頼んでいた(陣痛タクシーも申し込みはしていたが、70過ぎの母と坂が多い長崎という条件では少々不安だった)。

産院に連絡を入れると何となく冷たくあしらわれる感じで…まぁ、当直の先生もいない、病院の上が自宅と言う病院だ、夜中に医師を起こす助産師さんも仕事だし仕方ないとは言え嫌だろうとは思うが、先生から「おいで」と言ってもらい行く事になった。ちなみに、この冷たい感じの助産師さんはこの病院で唯一冷たい感じのスタッフさんだった。

その後、うちの三年寝太郎がなぜかしっかり起きてくれて病院へ向かう事になった。

タイトルに偽りありの感は否めないが、穏やかに私の出産ストーリーが始まった。


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