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「アガルタ日本神話編中期のあらまし」について

どうも皆さんこんばんは、カニ人ワールドの調査官に転職したいパゴパゴです。

先日、カニ人公式アカウントから「アガルタ日本神話編 中期・後期」の情報が開示されましたね。

いや今回も情報量が凄まじかった。物語とキャラクターってこうやって絡めて作っていくのかと勉強にもなりました。おそろしいのはこれほどの構想をスケッチだけで展開しようとしていたカニ人です。今からでも遅くないので漫画家のippatu氏(@ippatu358)をシャウエッセンで買収して漫画連載を開始しましょう。カニ人ワールドが一般に広く認知されていない現在の状況は、人類にとって多大な損失である事は間違いありませんので。

さて本題の「あらまし」についてですが、詳細まで分析するとそれだけでまるまる一ヶ月くらいかかってしまいそうなボリュームなので、今回はまず中期のみに限定し、気になった点だけに絞って取り上げていきたいと思います(後期はまた次回やります)。

1.大和国(邪馬台国)建国
大和国というのはイコール「ヤマト王権」の事で良いのでしょうか。かつて奈良盆地を中心とした、頂点に「大王」を戴く諸豪族の連合体。カニ人ワールドではヤマト王権は邪馬台国と同一という解釈を採用しているのですね。現実次元(我々の世界)ではこの辺りについては諸説あり、まず邪馬台国の所在地については畿内説や九州説、また共同体を治めていた首長の系譜についても邪馬台国→ヤマト王権で繋がっているのかなど、学者の間でも議論が続いており未だ完全な決着はついていないはずです。

そして「建国」という事は、卑弥呼(ヒルメ)を王に戴いた時点で邪馬台国という国名を名乗り始めたと解釈しても良いのか。てっきり既に存在していた邪馬台国を乗っ取る形で為政者の地位を手に入れたと思っていたので、これは意外でした。

2.謎の人物からの讒言
謎の人物……一体何ナズチなんだ。テナズチ夫妻はヒルメたちには正体を隠したまま地上に来た模様。これは幻術が得意な夫アシナズチによる偽装でしょうね。初見のカニ人もテナズチの種族を看破できていませんでしたし、アシナズチの術者としての力量が伺えます。というか最近、この夫妻で本当にヤバいのは妻ではなく夫の方なのでは……という気がしてきました。

やまたのおろちがアガルタ人である事をヒルメが知らなかったのは意外。後で知った時にはひどく後悔したと思われます。だって地上の生物だから万が一の事はないと信じて弟を討ち手として送り出した相手が、まさかの爬竜、しかも蟒蛇族だったのですから。もし地上に来たのが妹ではなく姉の九頭竜の方であったとしたら……あるいはもっと攻撃的な竜種だったら……最悪の想像をして顔面蒼白になり、判断を誤った己をヒルメはひどく罵倒したかも知れません。スサノオが死んだら果たしてどんな顔を見せてくれるのか、個人的に興味がないと言えば嘘になります。

3.やまたのおろち
今回最も衝撃を受けたキャラ。まさかの超善人枠。猪突猛進・直情径行タイプかと思いきや、大和国(邪馬台国)を開国したヒルメ姉弟の能力を正当に評価し、また自身に近づいてきたテナズチの言動にきな臭さを感じて騙されたフリをする等の頭脳プレーを発揮。なんなら古代ニンゲンに言葉を与えたり住居の作り方を教えたりしたのも彼女。文字通り身を呈してスサノオの命を救い、弟の身を案じて駆けつけた姉ヒルメとも共闘してテナズチ夫妻を撃退。そしてよく見たらイケメンのスサノオに乙女心が爆発。「となりのトトロ」のカンタが傘くれるみたいな勢いで千切れたしっぽをプレゼント。多分スサノオ困惑。そして仲違いしているお姉ちゃんが心配でアガルタに帰還。大活躍です。なんですかこの一点の曇りもない良い子は?カニ人ワールドの善性をたった一人で担っているのか?

4.月読
ヒルメ姉弟に置き去りにされた後、ツクヨミボーイは一人孤独に父からの虐待に耐えていました。信じていた姉や弟から見捨てられ、さぞかし恨みも募ったでしょう。復讐心が芽生えるのも無理はない。いずれ三貴子同士の対決は見られるのでしょうか。

ところでツクヨミは姉と弟、どちらをより強く恨んでいるのでしょう?個人的にはスサノオに対しての感情の方が強いのではないかと思います。これまで父の暴力から庇ってくれていたのに、なぜ姉の誘いに乗ったのか。本当はずっと重荷に感じていたのか。頼りない兄は嫌いか。足手まといになるから置いていったのか……?思いの丈をぶつけてくる気がします。スサノオはいつか過去の選択に向き合わなければならないでしょう。

姿を消す固有能力「月陰」を持っている事も判明しました。読み方はゲツイン?それともツキカゲでしょうか。うわばみが予想以上に強いですね。黒蟒とツクヨミが力を合わせてようやく撃退できるレベルとは。アシナズチの鬼術「生態操作術」(生体?)で成長したツクヨミはスサノオ並みの強さを持っているとされますが、それでも一人では勝てない。もしかして単体ではぶっちぎりで最強なのでは?

5.テナズチ・アシナズチ夫妻
出ました、最近のカニ人ワールドにおける「だいたいこいつらのせい」枠。界隈のどこかで「またお前らか」という声が聞こえてきたら、この二人が何か悪巧みをしていると推量して差し支えないほどの徹頭徹尾の策謀家。今回の資料では特に夫アシナズチの仕事ぶりが目覚ましく、ざっと拾っただけでも次のような術を使用・開発しています。

①自身の正体を隠す幻術
②ヒルメ姉弟の能力を吸収するための術(クシナダが保有)
③クシナダを作る際に使った術(単純にセックスによる子作り?それとも術で作った?)
④鬼術「生態操作術」
⑤クシナダの能力を発動させる幻術
⑥村人を操った幻術
⑦退却時に使った目くらましの幻術
⑧ツクヨミの固有能力「月陰」を基に開発したジェネリック術「月隠」

……過労死するぞ。対する妻テナズチは精神操作系の能力を駆使して縦横無尽に策謀を巡らせます。上記②の存在をヒルメ姉弟から隠蔽するため、実の娘クシナダに「時間がループする呪い」をかけたのも彼女です。これはあくまでも精神的な効果を及ぼすものであって、実際に時空を捻じ曲げたりするような能力ではないと解釈しています。

テナズチには「相手の精神に入り込み自我を崩壊させる捨て身技」がある事も判明。黒蟒が精神崩壊に追い込まれたのはこれが原因です。まさかそんな隠し球があったとは。夫アシナズチが後天的に開発・習得した術を使うのに対し、テナズチは生得的な能力を用いる傾向がある模様。

6.鬼術
以前から気になっていた鬼術ですが、今回ようやく「生態操作術」(生体?)という新情報が開示されました。クシナダやツクヨミの身体の成長を促進させたのはこれです。ここで念の為におさらいしておくと、鬼術というのはアシナズチが鬼竜種に備わるとされる「異常な力」を研究して開発した術の事です。その一端が「生物の成長促進」であるという事は、鬼竜種に備わる「異常な力」というのも生物に関するものなのでしょうか。成長以外には「自己増殖」や「栄養摂取」など、生物としての諸要素と関係があるのかも知れないですね。

鬼竜種であるヒルメが、自身の「異常な力」をコピーした鬼術をさらにコピーして鬼道を開発した経緯は未だに不明です。これについては次の「後期のあらまし」にて該当部分があるかどうか確認したいと思います。

ではまた次回。

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