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私とめたん



2023年3月23日 機械クジラ回転機構主催【AED】
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
私、めたんは星空キルクス団としての出演と、機械クジラ回転機構にもちょこちょこ参加させていただきました。



キルクス団は久々の6人での出演ということでだいぶ大所帯に!
はちゃめちゃカバー曲からオリジナル曲まで、たくさんのキルクスを浴びることができるライブだったのではないかな~と!


機械クジラ回転機構ではYouTubeにもアップされている楽曲「六道」のお話を未発表曲も含めてパフォーマンスさせていただきました!
なんとなくしか馴染みのなかった仏教をトキさんはしっかり勉強されて、自分の楽曲にしてステージにまで作り上げた。本当に本当にものすごい方だと何度も何度も感じました。


星空キルクス団ではトラ娘めたんとして、機械クジラ回転機構「六道」では三車の牛車として。はちゃめちゃに楽しませていただきました。



ここからは自分語りになっちゃうのでご注意を

2019年のキルクスワンマンでのゲスト出演を経て、キルクス団に入団させてもらいました。
キルクスに入るまでは人前で歌を歌うこともほとんどなかったし、ダンスもちゃんと踊れるわけでもない。容姿だって美人でもかっこよくもない私。すごいメンバーに囲まれて、自分の拙さにずっと引け目を感じていました。
こんなに素敵なキルクス団なのにいつまで経っても一員と名乗るのには力不足すぎてライブも好きだし皆さんとライブハウスで会うのもすごく嬉しかったけど、自分だけが好きになれなかった。
本当に今まで何もしてこなかったんだなって情けなかった。

けど一昨年のキルクスワンマンのときにとある方が「キルクスのめたんを始めてみたけど物凄く楽しそうにステージに立ってた、”楽しそうに魅せる”っていうのも才能だよね」ってお話をされていたというのを人づてに聞いてものすごく嬉しかったのを覚えてます。
積み重ねてきた歌唱力とかダンスとかの年月の差は簡単には埋まらないし追い付くことも物凄く厳しいけど、全力で私らしいパフォーマンスをしていくことを諦めなければ私を誘ってくれたトキさんとか迎え入れてくれた皆にもらったものを返していくことが出来るんじゃないかなって。
私なりのステージの立ち方の道筋が見えた言葉でした。

全力でステージを楽しむ。楽しいを皆さんに届けてその楽しいが伝染していくように、楽しんでもらえるように
私はトラ娘めたんのときは心から自分がかわいいと思ってステージに立ってます、だって皆がそう言ってくれるから。メンバーも共演者の方々もお客様も、大好きな皆が言ってくれるならそれを一個も疑わずに全力で歌って踊って笑ってます。笑ってるに関しては本当に勝手に笑顔になっちゃうんだけども


今回、そんな私にトキさんが機械クジラ回転機構の「六道」という楽曲たちをステージにするにあたって三車の牛車という役割を与えてくれたことが本当に嬉しかったんです。
機械クジラ回転機構の出番前の前説を聞いてくださった方はちょっと記憶の片隅に残っているかもしれないけど、仏教には「三車火宅の喩(さんしゃかたくのたとえ)」というお話があるそうです。私もトキさんから聞いた話なのですが
鹿車(ろくしゃ)、羊車(おうしゃ)、牛車(ぎっしゃ)の三つの車は人々を悟りに導く存在なんですが鹿車はひとりで悟った人の乗り物、羊車はブッダの教えで悟った人の乗り物、牛車は自分だけでなく他の人たちも悟りに導く人の乗り物。

この三車をキャラクターとするのに牛車を親しみやすい存在にしたいと思ってるとお話を聞いていて、その三車のお話も初めて聞いたから面白そうだなって思っていたら。「めたんに」って言ってもらえて。
明るく楽しくステージで生きてたから、そんな私を見てくれてたんだって。トキさんなんだからそんなことは当たり前なんだけど、事実として感じられて。
もともと「六道」のPV撮影もお手伝いしていたりしてその世界観の壮大さにずっと感動していたので、その一員になれることも私を見てその役割を与えてくれたこともめちゃくちゃ嬉しかった。

衣装も一から作って、三車は本当に思い入れの強いものになったとトキさんは言っていたけど私にとっても本当にそうでした。
衣装を一緒に作って、お泊りなんかもしたりして。本当に大変だったし裁縫は本当に向いていないと分かったからできるならもうしたくない!って思うけど、あの日々が終わっちゃったっていうのがすごく寂しい。
ライブもたくさん出させていただいたし、舞台もそれなりに立ってきたから一つの作品が終わることに対してそこまで心が動くということは本当に少なくなってきたんだけど。
今回は喪失感が物凄いです。終わっちゃったって、「六道」というステージが終わってしまったことが寂しい。すごくいいステージだったと心から思うから余計に心があの場所にまだ残っています。


私は「めたん」としてあのステージで生きました。
演じたわけでもなく、何か卑屈な引け目を感じたりもせず。本当に楽しくみんなのことが大好きな「めたん」があの場所に行きました。
なんて改めて実感できたのも本当に皆さんのおかげです。こちらがお届けしなきゃいけない立場なのにいっぱいいろんなものをもらいました、ありがとうございました。

これは完全な自分語りなので、今度ゆっくり振り返りもしたい。久々に東京に来てくれたnanaoさんがステージ写真を撮ってくれたから、公開していいなら写真付きで。


胸いっぱい。本当に幸せものだ。
トキしゃん本当にありがとう。


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