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元テレ東社員の退社理由に違和感。自由に作れないなら自腹を切るべきでは?

テレ東の社員が「自分の作りたいものを世に発表できなかった」という理由で退社したという話を聞いて、私は違和感を覚えました。

私は「他人からお金をもらい、それで自分の好きなことができる。最高だ!」と思う価値観が理解できません。「カネ出すやつは、口も出す」それが、当然だと思っているからです。

自分で制作費を出さずに、お金を出してもらいながら自分の作りたいものを作り、それが思い通りにいかないからと文句を言うのは、補助金がなければ何も制作できないくせに「自由に表現できない!」と愚痴る"アーティスト"や、実家に帰省しつつ好きなものが食べられないと不満を言う子供部屋おじさんのようにも感じます。

この人のことを調べてみると、私と同い年だと分かりました。私が大学を卒業した頃には、既にテレビ局の衰退が叫ばれていた時代です。そんな状況でなぜテレビ局に入り、自分の作りたいものが作れると思ったのか、その感覚が理解できません。

きっとこの人は、バランス感覚が良く、いいとこ取りがうまくできる人生を歩んできたのでしょう。一方で、私は就職せずに自分のやりたいことをするために、自己資金で制作活動なども行ってきました。だからこそ、こういったバランス感覚の良い人の考えが気持ち悪く感じるのです。

とは言え、世の中の大半の人は会社員であり、安定を保ちつつ自分の好きなこともやりたいと考えています。そういう人にとって、この元社員のような存在は心強く映るのかもしれません。

しかし私からすると、権威ある会社に入っておきながら、その権威を利用した上で今更何を言っているのか、という気持ちが強くあります。

私の知り合いの映画監督は、自分の撮りたいものを作るために、アルバイトで資金を稼ぎ制作しています。スポンサーを募れば口出しされるのは当然です。それが嫌なら、苦しくても自分でお金を出して作り上げるのが本当のクリエイターなのではないでしょうか。

一方で、巧みに企業からお金をもらいながら自分のやりたいことをできるのは、器用な"クリエイター"の手腕なのかもしれません。

私自身、白黒はっきりとした考え方ゆえに社会でうまくやれていない面もあります。同い年のこの人の話を聞いて、改めて自分を振り返るきっかけになりました。

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