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それが、何か?

私の母。

極貧状態で育ったため、結婚してからは超節約生活を送ります。

美容院には、行きません。

お化粧もしません。

着ている服は、ボロボロ。

珍しく、父の実家に行くことになった母。

着て行く服が…。

しかし、本人は全く気にしていません(笑)。

時は、夏。

膝が擦り切れたズボンを自分でカットして、短パンにしたものを履いて父の実家に登場。

(なんか、左右の長さが違うかも…)

元々、黒かったズボンですが、洗濯し過ぎて変な色合いに。

上は、ブラウス。

これも、洗濯し過ぎて生地は薄くなり、花柄もぼやけていました。

今にも、破けそう…。

靴は、穴の空いたミッキー柄の赤いスニーカー。

それに、真っ青なリュックサックを背負っていました。

髪型は、自分でカットしたオカッパ頭。

この時、母の実母(祖母)も一緒に来ていました。

これ、父から、義母へのプレゼント。

初めての九州旅行に、祖母は大喜び。

母とは対照的に、一張羅を来て父の実家に登場。

お化粧をして、髪型もバッチリ。

変な親子間格差に、愕然とする母の実母。

そして、ガツカリした様子で、私に言いました。

「ばあちゃんが、(父の親戚から)お母さんから搾取しているみたいに思われたかも知れへん…」

1番驚いたのは、親戚中で最もケチだと言われているおばさんが、母に服を恵んで(?)くれたこと。

これには、父も爆笑。

「よっぽどのことたい!」

父も母も笑っているのに、1人悲しそうな母方の祖母。

ちなみに、私も可哀想な子供と思われ、父の兄嫁から洋服をプレゼントされる始末。

「貧乏だと思われたけど、それが何か?」的な両親(笑)。

「九州旅行は良かったわ~」と満足げな母。

その姿を、苦虫を噛み潰した様な表情で見つめる母の実母。

同じ体験をしても、感じ方は人それぞれなのでした(笑)。


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