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良い子の末路?

母方の祖母の家で、占いの本を見ていました。

どうやら、祖母の家の台所の場所が悪いらしく…。

「長女が荒れる」と書いてありました(笑)。

つい、「これ、お母さんのことやないか~」と叫んでしまった私。

(素晴らしく、よく当たる本ではないか!)

「そうよ!」と力強く頷く母。

なんか、嬉しそう(笑)。

1人だけ、渋い顔をする祖母。

祖母は、生まれてすぐの母を捨ててしまった過去があるため、母との関係は微妙なものがあります。

小学校2年生になった母は、自らの意思で両親の所へ逃げ帰って来たのですが、冷たくあしらわれてしまいました…。

「くっそー」

やっと両親からの温かい愛を受けられると思っていた母でしたが、期待は裏切られ、更なる怒りの人生を歩み始めることに…。

祖母は、「人生、諦めが肝心!」などと母を諭してみたのですが、この教育方針は、母にとっては、全く受け入れ難いものでした。

死んだ様な目をして、虚ろに生きる祖母に対して、母はガッツでお目目はギラギラ✨☀️✨。

「私は、諦めへんのじゃ~」

とにかく、何でも主張しまくる母は、祖母にとっては、厄介な子供でした…。

祖父から酷い扱いを受け、極貧で疲れていた祖母は、せっせとお寺に通い、神頼みの日々。

これを見た母は、祖母に向かって絶叫しました。

「賽銭投げる位やったら、私にリンゴの1つでも食べささんかー」

お寺帰りの途中、祖母に食らいついて、「寿司食べさせてーな!」と、駄々をこね、望みを叶えたことも…。

一方、母の弟は、祖母の言う事を良く聞き、無理を言わない子供だったそうです。

ところが、…。

大人になった途端、祖母に冷たい態度を取り始めたのは、この弟の方でした。

我慢に我慢を重ね、密かに、恨みを溜め込んでいたのです。

母は、自分の望みが叶うか否かは別にして、子供の頃から言いたい事を言いまくっていたため、弟程は、鬱積していませんでした。

結局、手に追えないワルガキだった母の方が、自分で働いて稼いだお金の殆んどを祖母に渡すなどして、貢献することに…。

ですから、祖母は母に頭が上がりません。

「ばあちゃんがアンタ(私)を可愛がっとるのは、私に対する罪滅ぼしやないか!」

相変わらず、言いたい事をハッキリ言う母。

そして、それは、子供である私にもその様である事を望んでいます。

「アレ(弟)は、大人になってから、(親に)復讐を始めよってからに!」

「良い子は、大人になったらおかしくなるねん!」

これが、母の人生観なのでした(笑)。

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