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伝播する想い

今日は、同じお客さんを担当している先輩から、仕事の説明を受けました。

彼女は、別の階で働いているため、今まで接点がありませんてした。

仕事の説明をしているうちに、彼女の想いが溢れ始めます。

「私は昨年の10月に、いきなりこの仕事を振られました」

「自分が何をやっているのかさえ、分からなかったんですよ!」

「それで、このマニュアルを作ったんです」

このマニュアル、見たら卒倒する程のボリュームがあります。

「よく、これ程のものを作成したな」と感心する私。

彼女は、「どんなことで悩み、どんな考えを持ってこのマニュアルを作ったのか」ということを熱く語り始めます。

元々この仕事を担当していた男性従業員は、お客さんに激しく叱責された日以降、出勤困難に…。

いきなり職場に来なくなったものだから、引き継ぎはゼロ。

先輩は、大変な目に…。

これまで、誰にも、このことを話せなかったのでしょう。

昼食を取るのも忘れて話続ける先輩。

気が付けば、14時半(笑)。

でも、私は先輩の話を聞くことができて良かったと思うのです。

多分、この職場では、1番説明が上手だと推察されます。

第一印象は、大変大人しそうだった先輩。

普段は、曖昧な言葉しか発していない様子でしたが、私に対しては、かなりクリアな言葉を発しており、このことも驚きのひとつでした。

先輩の秘めたる情熱を垣間見た私。

一緒に仕事をする者として、より一層、頑張らねばならないのでした。

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