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時には、いい加減のススメ

以前、私が働いていた職場。超ブラクックでした(笑)。

ボス夫妻はいつも不機嫌で、従業員の人格攻撃が常に行われていました。

私の後に入社してきた女性。人柄の良さがにじみ出ていました。

「あ~、この方、ここでは長く続かないわね・・・」と思った私。

彼女は職種経験が長く、仕事が出来ました。

「花甘露さん、どうしてこんな職場で、平気な顔をして働くことが出来るんですか?」と彼女。昼休みには、泣き出してしまいました・・・。

年上の彼女を私が慰めるという、奇妙な構図が生まれます。

泣きながら、彼女が言いました。

「あなたが泣かないから、私、泣けないじゃない!」半分、怒り気味です。

(いや~、あなた泣いているではないですか・・・)

昼休みには、くだらない冗談ばかりを言っていた私。

不思議な生き物を見つめるような、そんな彼女の視線を感じます。

大体「こんなくだらない経営者夫妻の言う事をまともに受けて、落ち込むなんてアホらしい」と思っていた私。

どこか、不真面目なのかも知れません(笑)。

でも、ストレスは確実に溜まってきていました。

「花甘露さん、こんな所で学ぶことなんてないよ!」

「ここって、普通じゃないんだからね!分かってるの?」

「こんな所、早く辞めなよ!」と彼女。

そして、彼女は入社後10日程で、退職願をボス夫妻に提出するのですが、辞めさせてもらえませんでした。

仕事が出来すぎたことが、仇となったのです。

ボス夫妻による1時間以上にも及ぶ引き留めに遭い、退職が1か月後に遠のいてしまいました・・・。

大変真面目な彼女と、適度にいい加減な私でしたが、何故か、とても仲良しになりました(笑)。

彼女が退職して1か月後、私も無事(?)、この職場を退職。

職場は異なれど、たまに連絡を取り合います。

先輩の真面目さは相変わらず極端で、時折茶化してみたくなる私でしたが、そこはグッと我慢なのでした(笑)。


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