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カルチャーコードをアップグレードする

ここんにちは、組織デザインチームの米本です。今回はわれわれmctのカルチャーコードづくりについてご紹介します。

「カルチャーコード」は、自社の組織文化や風土、従業員の振る舞いなどに関する規範を定めたガイドラインのようなものです。行動指針も近い概念ではありますが、カルチャーコードは単なるDos/Dontsだけでなく、“自分たちらしさ”のような抽象的な概念も表現しているという特徴があります。今回のブログではわれわれmctがカルチャーコードづくりに取り組んだ背景やそのプロセスなどについてご紹介していきます。

自分たちの手で作り上げる。

実は以前からmctにはカルチャーコードがありました。2014年に当時の全メンバーが集まった合宿で、ワークショップを通じて作り上げたものです。われわれにとって愛着のあるカルチャーコードでしたが、出来上がった当時から長い年月が経ち、多くの新しいメンバーも加わったことからこれまでのカルチャーコードを見直し、新たなカルチャーコードをつくることになりました。

カルチャーコードは完成したステートメントそのものだけでなく、作り上げるプロセスに関わることでより深い所有感や親しみが感じられるという側面もあります。新しいメンバーを含めてわれわれ自身が自分たちの手で自らのあるべき姿を定義したいという想いがあったのかもしれません。そういう意味では、カルチャーコードづくりのプロセスには一種の「チームビルディング」としての機能があるとも言えそうです。今回のmctのカルチャーコードの刷新においても、全員参加のオンラインワークショップを繰り返しながら、自分たちの価値観や想いを確認していく貴重な機会になりました。

現在から過去、そして未来へ。

今回、mctのカルチャーコードデザインにあたって活用したのは、コクリエイション(共創)ワークショップで使われる「Present > Past > Future」のフレームワークです。これはコ・デザイン研究の第一人者であるリズ・サンダースによって提唱されたもので、まず初めに【1】現在の状況を整理して、次に【2】過去の歩みを振り返り、最後に【3】未来に向かってありたい姿を描いていくというプロセスで構成されたフレームワークです。

このフレームワークは、チームでの課題解決に取り組む際に広く用いられるものですが、組織のカルチャーコードを考えていく際にも活用することができます。mctにも年齢や国籍、社歴などの異なるさまざまなメンバーがいますが、このフレームワークを用いたことでメンバー全員がお互いの経験や価値観を共有した上で、皆で同じ未来を描くことができたように思います。

実際のワークショップで使用したmiroボード

次世代のチームのためのカルチャーコード

今回、カルチャーコードを見直すことになったのは、コロナ禍で本格的にリモートワークにシフトしたことも大きなキッカケでした。オフィスで顔を合わせて仕事をする機会が減る中で、離れていてもチームの一員としてのアイデンティティを確認できるような仕掛けを作りたかったということもあります。

この話はリモートワークに限った話ではありません。組織づくりのトレンドは、トップがパワーを持ってガバナンスを利かせるような「中央集権型」から、一人ひとりが主体的に考えて行動する「自律分散型」へとシフトしています。この先の未来の不確実性が高まるほどにますますこのトレンドは加速していくでしょう。そしてこのような自律分散型の組織を志向するには、メンバーの個性や多様性を活かしながらワンチームとして機能させるための「規範」が必要です。高速で回り続けるコマが、外側へと働く強い遠心力と中心の軸の安定によって成り立っていることと似ているかもしれません。メンバーそれぞれの多様性や自主性が高まるほどに、組織の真ん中で皆の「拠り所」となるものが必要になるのです。次世代の組織にとってカルチャーコードのような仕組みは、組織を健全に維持するために欠かすことができないものだと言えそうです。

今回はmctでのカルチャーコードづくりについてご紹介してきましたが、このような組織文化の醸成の取り組みを必要としているのはわれわれだけでなく、他の多くの組織も同じだと思います。皆さんの組織での取り組みへの参考になれば幸いです。

ちなみにわれわれの新しいカルチャーコードは、最終的に5つのステートメントとして完成しました。下記の動画にその内容についてまとめてあります。またこの完成したカルチャーコードの詳細については改めて詳しく記事化する予定ですのでお楽しみに。


株式会社mctについて

mctは、世界が認める最新の手法、人々に感動を与える創造力、そして障害を乗り越え、実行するチームづくりを通じて人間中心イノベーションのお手伝いをしています。

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