MD

SFと哲学が好きです

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最近の記事

「間違い」と「失敗」は別物だと思うんです。前者は根本的なもので後者は結果的なものであって、間違って失敗するパターンもあれば間違ってなくても失敗するパターンもあるように、必ずしも両者は直結してるわけじゃないとも思うんです。

    • 個性とは集合としてしか見られない気がします。 例えば僕だったらSFが好きで哲学が好きでまどマギが好きで...という集合全体が個性なのであって「SFが好き」とか「哲学が好き」という要素単体では他にも持ち合わせてる人がいるんだから個性とは呼べないのではないか、と思うんです。

      • 『宇宙の戦士』の心に留まった文章の抜粋

        はじめに こんにちは。MDです。 今回はロバート・A・ハインラインのSF小説である『宇宙の戦士』の文章で心に留まったものを抜粋していきたいと思います。 『宇宙の戦士』の世界の国家体制について 抜粋を始める前に、まずは『宇宙の戦士』の世界の国家体制について軽く説明しておこうと思います。 この世界では、最低2年間の兵役を果たした者のみが市民権(投票権や選挙権、被選挙権、役人や先生などの公職に就く権利など)を有しています。 簡単に言えば、兵隊にならなければ市民権が得られな

        • 個人的『論語』まとめ

          はじめに 先日、『論語』(岩波文庫)を読んでみました。 これは簡単に言えば孔子の教えの核心部分である仁(人を思いやり愛する心)と礼(仁が形式として現れた礼儀作法のこと)などについての孔子やその門人(弟子)たちの言行が綴られている書物になります。 内容を一言でまとめると「仁と礼が何よりも大事ですよ」みたいな感じなると思うんですが、そういった要約をしている本なりサイトなりはたくさんあると思うので今回はあくまで僕自身が個人的に印象に残った節とその現代語訳、そして考えたことや色

        「間違い」と「失敗」は別物だと思うんです。前者は根本的なもので後者は結果的なものであって、間違って失敗するパターンもあれば間違ってなくても失敗するパターンもあるように、必ずしも両者は直結してるわけじゃないとも思うんです。

        • 個性とは集合としてしか見られない気がします。 例えば僕だったらSFが好きで哲学が好きでまどマギが好きで...という集合全体が個性なのであって「SFが好き」とか「哲学が好き」という要素単体では他にも持ち合わせてる人がいるんだから個性とは呼べないのではないか、と思うんです。

        • 『宇宙の戦士』の心に留まった文章の抜粋

        • 個人的『論語』まとめ

          都会人観察

          窓から見える人の往来は、全体を、何も考えずに見ていれば何も変わらない日常のように見える。 しかし一点一点を注視してみると日常が非日常に、また非日常から異常にも見えてくる。 子どもは止まっているのに赤信号をズカズカと渡っていく母親。 鉢植えに煙草の吸殻を隠す男性。 ベルを鳴らし、蛇行して人々を避けながら走る自転車。 スマホに視線を奪われ、群衆に直線的に突っ込んでいく人。 利己的で、盲目的な人間が多く目に映ってしまう。 やっぱり世界は非合理で、不都合で、個人の感情に

          都会人観察

          「故郷」だけど「故郷」じゃない。

          皆さんにとって「故郷」とはどんな場所でしょうか。 帰れる場所、安心できる場所、逆に忌まわしい場所と思う人もいるかもしれません。 そんな「故郷」について『断片的なものの社会学』(岸政彦 著)にちょっと考えさせられた文章がありましたので引用します。 十年ほど前に那覇で乗ったタクシーの運転手のおっちゃんは、私は奄美の人間で、沖縄は合いません、と話していた。 本土の人間からすると、どっちも似たようなものだと思いがちなのだが、実は奄美と沖縄とはかなり複雑な関係にある。 そのおっち

          「故郷」だけど「故郷」じゃない。

          改札

          改札は大きく両手を広げて道行く人々を引き留める 会社に搾取されている独身サラリーマン 夜の街に赴く若者 自分をすり減らして家族を守る公務員 職場でのハラスメントに悩む女性 夢を忘れた学生 彼らに改札は問う 「このままでいいのか」 「このまま行ってしまっていいのか」 「また昨日となんら変わらない一日でいいのか」と だがそんな警告は届かず、その両手を振り払って彼らはまた日常の渦の中に溶けていく それでも改札は訴え続ける その両手をめいっぱい広げながら

          改札

          AM4:00

          ふと目が覚めた。時計の針は午前四時を指していた。 たまに用もなくこんな時間に起きてしまうことがある。 普段なら起きてしまってもまたすぐに目をつむって夢の世界に戻るが何を思ったのかカーテンを開き窓を開け、ベランダに出た。 東京を「眠らない街」と例えているのをどこかで聞いたことがある。朝も夜も明かりが点り続け、絶えず人々が活動を続けているさまを「眠らない」と表現したらしい。 自分が今住んでいる場所は東京近郊に該当し、東京と同じようにこんな時間でも外は明るく、車も絶えず走っ

          AM4:00