新生活失敗…からの?

今から8年前の3月。私は人生初の一人暮らしを始めた。

大学を卒業して、介護施設への入職が決まっていた。

初めての仕事、初めての一人暮らしに不安と緊張、わくわくもあった

新生活を始める場所は実家から車で45分くらいの1Kのアパート

家賃は家具家電付きで4万円。
バストイレ別。
クローゼットも一人分としては申し分ない。
自炊のやる気があった私は炊飯器、ふたくちコンロ(魚焼きグリル付き)電気ケトルを購入した。

徒歩5分のところにはコンビニ、スーパー、池がある公園もあってお散歩コースにぴったりな場所だった。
ここでどんな生活が始まるのだろうかと胸が躍った。
いざ仕事が始まれば、新入社員は1ヶ月の研修。
その頃は時間になれば帰り、同期とも仲良くなり、たまに飲みに行くこともあった。
「社会人って楽しい!」

その頃は純粋に思っていた。

いざ介護の実践に入ってくると、その生活は一変した。
未経験からのスタートで介助も下手。
覚えることも山ほどあり、精神的にも余裕がなくなる。
残業も発生したり、夜勤があったりと生活のリズムは崩れ、
それにプラスして当時の私は時間の作り方、使い方が下手だったため、
家に帰ればベッドの上でスマホや録画したドラマをダラダラと観続ける。

夢の自炊生活もあっという間に崩壊してしまった。
ふたくちコンロも埃を被り、
最初だけ炊飯器で炊いて保存していたご飯も「パパッとライス」が一番便利で美味しい!という結論に至り、炊飯器もほぼお飾り状態で棚に鎮座していた。




結局、2年ほどで精神的体調を崩し、一人暮らしは辞め、
車を買って実家から職場へ通うことになった。

ここで、この経験を新生活を迎える方々に伝えたいことは、

・時間は作るもの
自炊の時間、勉強の時間、気分転換の時間
スマホばかり触ってダラダラしていたら時間は恐ろしいほどあっという間に過ぎていく。
今は「30分勉強するぞ!」「10分で食器あらうぞ!」と短期集中で事を進めている。

・頑張りすぎない
最初は誰しもやる気がある。
でも最初からエンジン全開でいくとすぐに疲れてしまう。
部屋のものを揃えるのもぼちぼちでいい。
何事もほどほどが一番。

・物は少ない方がいい
物に溢れると部屋の掃除、物のメンテナンスが大変。
まずは生活に困らない程度の最低限を用意する。
私自身、「大は小をかねる!」と身の丈に合っていないふたくちコンロを買ったのが今でも悔やまれる。
IHのヒーターで十分だった。

・頼れるものは頼る
本当に疲れている時は自炊をしなくてもプロが作った美味しいお惣菜が売っている。
ちょっとお金を貯めて、便利家電を買おう。
「丁寧な暮らし」も素敵だけど、背に腹はかえられぬ。

新生活を迎える皆様、
おめでとうございます。
楽しいことも、辛いこともたくさんありますが、
どうか無理をしないで、頑張りすぎないで。

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