見出し画像

10年選手

入浴後、バスタオルで体を拭いていると、嫌なにおいがした。生乾きの、あの独特のにおいだ。洗濯はまめにしているほうだし、バスタオルを干す際は嫌というほど太陽の光を浴びせているのだけど、最近は雨天が多く、湿度の高い日が続いたから生乾き臭が発生してしまったのだろう。と、その時は考えたのだが、別の日に異なるバスタオルを使った時も、同じくこの生乾き臭がしたのだった。
そこで一念発起。梅雨到来ということもあり、バスタオルを一気に買い替えることにした。

思えば、今使っているバスタオルは、21歳で実家を出る際に母に持たせてもらったものや、自分で調達したものだ。ということはかれこれ10年も使っていることになる。特に買い替える必要性を感じなかったとはいえ、よくここまで使ってきたものだ。物持ちがいいといえば、いいのだが…。

防菌や速乾性に優れた”におわないタオル”の情報を簡単にネットで調べ、わたしは「タオル研究所」というブランドのバスタオルを購入することにした。いろんなタイプのタオルが用意されていたけれど、一番スタンダードなものを選択。商品が到着したその日の夜に早速使用した。
肌ざわりや吸水力、速乾性すべてに申し分がなく、思ったよりも厚みがある柔らかい生地に包まれる心地よさといったらない。あまりに満足度が高い商品だったため、その日のうちに今度は同ブランドの”フェイスタオル”も注文した。もちろん、現在キッチンや洗面所にかけているフェイスタオルたちも「10年選手」だからだ――。

数日後に届いたフェイスタオルを使用し、バスタオルを使用した時と同様、そのクオリティの高さに大変満足したのは言うまでもない。物持ちのよさも大事だが、モノを新調した時の驚きと感動を味わうのも悪くないと思ったのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?