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〇〇を使ってラブソング書いたら、生々しさ100倍

こんばんは、もっちゃです\(^^)/

図書館でとっても面白そうな本に出会いました!

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アンジェラ・アッカーマン、ベッカ・パグリッシ著『感情類語辞典』です。

国語辞典や英和辞典はあるけど、感情にも辞書があるのΣ(゚Д゚)

いったい、どんな辞書なんでしょうか。

「感情をいかに伝えるか」のヒント集

本の内容をざっくり言うと、
ストーリーを考える人に向けた、感情表現のヒント集です。

ストーリーを書くとき、「キャラクターの気持ちをいかに表現するか」が重要になります。

キャラクターの気持ちがわからないと、読者を引き込むことが出来ません。

どんな表現にするか悩んだとき、この本は「たたき台」になってくれるのです。

なんと!

辞書に載っている感情は130項目!

「怒り」ひとつとっても、
「いらだち」「激怒」「憎しみ」etc…
と細かく分けてあるんですね。

各ページには、

その感情になったとき人は、

①どんな発言・行動をするか?
②どんな感覚になるか?
③どんな気持ちになるか?
④その感情を激しく表現したいor隠したいとき、どうするか?

さらには、
⑤その感情を表現するとき、どんな動詞を使ったらいいか?

まで書いてあります。

ありがたや…! 
キャラクターの気持ちや行動を細かく考えると、めちゃくちゃ時間かかりますからね…。

感情類語辞典を使えば、時間も短縮できて、表現の幅も広がりそう!

「嫉妬」を表現したいとき


たとえば「嫉妬」を表現したいとき、辞書にはどんな例が載っているでしょうか?

①どんな行動?
表情がゆがむ、卑劣なことを言って攻撃する

②どんな感覚?
胃が締めつけられる、呼吸が早くなる

③どんな気持ち?
→ライバルの欠点に焦点を当てる、決断を急ぐ(チームを辞める等)

④感情が激しいときは?
→いじめる、ライバルに対して必要以上に執着する

⑤感情を隠したいときは?
→関係ないと自分に言い聞かせる、ライバルの姿をそっと見つめる

⑥どんな動詞で表現する?
→挑発する、いがみ合う、切望する

上記のような例が、
見開き1ページにびっしりと載っています。笑

よく考えたら、
マンガで見たことある表現がたくさんあるな!?

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    出典:山口つばさ『ブルーピリオド 2巻』

『ブルーピリオド』にめちゃくちゃハマってます。笑

自分にないものを持つ主人公に対して、友達が批判的なことを言うシーン。
表情はゆがみ、胃のあたりをぎゅっと押さえていますね!

マンガやアニメから細かな感情表現を見つけるのも楽しそうだな~。

感情類語辞典を使って、ラブソング書いてみた


思ったんだけどさ、
歌詞書くときに感情類語辞典めっちゃ使えそうじゃない!?

というわけで!
さっそくラブソングを書いてみました。(唐突)

まずは自力で歌詞を書き、そのあと辞書を使って歌詞を書き直しました。

辞書を使う前の歌詞がこちら。

【Before】

「もう少しだけ」
物足りなそうな顔が あまりに可愛くてさ
「どうしようかな」
なんてイジワル言いたくなった
もう少し強く きてくれてもいいよ
優しい君が好きだけれど

普通に恥ずかしいィィィ!\(^^)/
生まれて初めてラブソング書いたな...。

気を取り直して!笑

次は感情類語辞典を使って、書き直した歌詞です。

【After】

「もう少しだけ」
なでるようなキスをする君に
鼻をすり寄せた
「どうしようかな」
いつもの得意げな笑
もう少し強く きてくれてもいいのに
君の赤らむ首筋に触れた

あま~~~~~~~い!!

修正前は主人公の気持ちがメインだけど、
修正後は2人のイチャイチャが生々しく伝わってくる!!

キャラクターの気持ちを表す行動を入れたことで、場面がイメージしやすくなりましたね。

「あまりに可愛くてさ」と気持ちをストレートに書かず、「鼻をすり寄せた」とした方が、溢れ出る愛情や母性が伝わると思います。

みんなはどう感じたかな…気になる( ◠‿◠ )

おわりに

歌詞を直すの結構大変でした。笑

辞書の例を、自分なりの言葉に変えて歌詞に落とし込むのが難しかったな..。
コピペすると違和感あるし。

読者を引き込む感情表現を考えることは、永遠の課題みたいです。

それではこの辺で!