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【映画】『劒岳 点の記』〜山に登る人はみんな仲間です〜

この映画は2009年の映画です。
当時は、登山や山にはあまり興味がなかったので、このような映画があったことすら記憶にありません。

明治40年に、陸軍参謀本部陸地測量部が、地図を作るための測量を目的に、北アルプスの劒岳に登るという、実話を元にした映画です。

劒岳は北アルプスの立山連峰に位置する山で、標高は2999メートルです。
現在でも、登山道は整備されているとはいえ、難易度の高い山の一つです。
初心者の私なんかは、まだまだ挑戦できる山ではありません。

映画を見ていると、明治40年ですから、現在のように機能性の高い登山靴や防寒具の装備はありません。
足元は地下足袋のようなものに、ワラジを履いています。
雪渓を登るときは、アイゼンのような金具を装着しているシーンはありましたが、見る限りは今の軽アイゼンよりも貧弱なものです。
そんな装備で、重い測量の道具を担いで登るのですから、大変だったと思います。

通信手段についても、携帯電話なんてものは当然なく、そもそも無線機自体がありません。
地図アプリなんて、ある筈もありません。
というか我々が現在、地図アプリを利用できているのは、全国に設置されている三角点を利用して、詳細な測量を行なって地図を完成させているからなのです。

登山をしていると、頂上付近によく三角点というのが設置されています。
何のためにあるのか、あまり気にしていませんでしたが、この映画を見て理解ができました。
これからは、三角点の表示を見たら、もっと感謝の気持ちを込めて、お礼をすべきです。

三角点は、そんなに高い山に登らなくても、日本中の至る所に設置されています。
Googleマップで検索すると、どこにあるのか表示されます。
一度探してみるのも、面白いのではと思います。

二子山一等三角点(神奈川県逗子市)


山に登る人はみんな仲間

登山をしている人たちは、登山道ですれ違うときや、同じ場所で休憩をするときなんかには、挨拶を交わします。
礼儀というか、マナーのようになっています。
これは、万が一遭難した場合などの時に、目撃情報にもなるので、自分の命を守ためのものでもあります。
それに、危険な場所などの情報交換を行うこともできます。

そうなんです。
登山をしている人たちは、みんな仲間なのです。
こういう気持ちになれるのも、登山を好きになった理由のひとつでもあります。

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