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【読書】岸見一郎・古賀史健(著)『幸せになる勇気』を読了。

先日、『嫌われる勇気』を再読し、続いて『幸せになる勇気』も読了しました。
どちらも、岸見一郎さんと古賀史健さんの共著です。
岸見一郎さんはアドラー心理学の第一人者であり、古賀史健さんはライターです。

『幸せになる勇気』を読んでいる途中で感じたのは、この物語りに登場する哲人は岸見一郎さんで、青年が古賀史健さんをイメージしているのではないかということです。
当然、古賀史健さんは、青年のような言動をする方ではありません。

それでも、古賀史健さんが岸見一郎さんに疑問を投げかけていると考えると、納得がいくのです。
実際に古賀史健さんは「あとがき」で、京都にある岸見一郎さんの自宅を訪ね、長い対話を重ねられたと書かれています。
物語りのような過激なやり取りではないにしろ、二人の議論が想像できます。

青年の言っていることは、すごく普通のことで、哲人の言っていることは一見、どう考えてもおかしいと感じます。
それでも読み進めていくと、哲人の言っていることに納得させられてしまうのです。

この物語りには、不思議な力があります。
読み終わった後は、なるほどなと思うのですが、しばらく日にちが経つと「ちょっと待てよ、どういうことだったけ?」と何度も考え直しをさせられます。

「褒めてはいけない、そして叱ってもいけない」そこだけを切り取ると、大きな誤解を生みます。
本に書かれていること全体を理解する必要があります。
しかし、人間の記憶力には限界があります。

『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』とも、常に手の届くところに置いておいて、何度も読み返すことをおすすめします。

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