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カラー戦略マガジン 027号「色褪せる ~色褪せるも『役割』~」

本日のお題


色褪せる

(いろあせる)


こちらのことわざの意味は・・・

1 色がさめる。色が薄くなる。

2 美しさやみずみずしさなどがなくなる。新鮮みがなくなる。衰える。

(出典:goo辞書)

だそうです。

こちらは現代の日常でも、よく使われる慣用句ですね!



本日の内容を画像でダイジェスト




暗黒の高校時代


私は高校時代、やさぐれておりまして、学校も休みがちでしたので、出席日数ギリギリで卒業しました。
 
中学の時は卒業生代表で答辞を読むほどの優等生だったので、まさか自分がやさぐれるとは思わず、希望に胸を膨らませて、その地域ではトップクラスの進学校に入学したのですが、入学してしばらくしたらヤル気が無くなってしまったんですね。
 
ヤル気が無くなった原因は2つございまして、
 
まず1つ目は、通学に、徒歩+バスの乗り継ぎで片道2時間かかっていたので、それに身体が疲れてしまったこと(能登半島のド田舎ですからねー。。。)
 
そして2つ目は、私は母子家庭の育ちなのですが、私が進学校に入学できたことを、母が誇りに思ってくれたのを過剰に受け止め、プレッシャーに耐えられなくなってしまったこと。
 
・・・という2つがあったなーと、今は分析しています。
 
当時は、宿題をやってこなかったら殴る先生もおりまして、私もガンガン殴られておりました。
 
女子とかそういうのは、関係無かったです。汗
 
兼業農家で鍛えた先生だったので、腕が太く、殴られた後も、結構長い時間ジンジン痛かったのを、今でも覚えています。
 
殴られるのはまだ良いのですが(本当は良くありませんが)先生に無視されるのには、とても辛いものがありました。
 
まぁなんせ、授業中は寝ていますし、体育はバックレますし、早退はしょっちゅうですし、学校行事はまるごとサボっておりましたので、先生にかわいがられないのは仕方ないのですが、先生からのあからさまな無視は、さすがにこたえましたね。
 
先生が授業の最初に、教壇のすぐ前に座っている生徒に「今日は何ページからだっけ?」と何の気なしに聞くのは普通だと思いますが、私が席替えのくじ引きに負けてその席に座っていると、先生は私を無視して、私の後ろに座っている子に「今日は何ページからだっけ?」と聞いておりました。
 
私の後ろに座っている子も、答えにくそうでしたよ。苦笑
 
素行が悪い私が一番悪いのですが、そんな自分のことは棚に上げて、とても傷ついておりました。
 
そして私はもっともっとやさぐれ、中学の時の優等生だった自分が反動にもなり、全てがイヤになって、しょっちゅう学校を休むようになってしまいました。
 
学校に行かずに自室に閉じこもっていた私は「人類はどうして生まれたのだろう。私は生まれてこなくても良かったんじゃないか」ということをずっと考えておりました。
 
学校に来ない私を心配して、公衆電話から電話をかけてきてくれた友達、私を心配して泣いている母親、、、たくさんの人たちに、心配をかけました。
 
やさぐれて、自分の「生」にも疑問を持っていた自分、心配してくれた友達と母親、そういったことが全て黒くドロドロしたものになって、私にねばねばとまとわりつき、自由に動けないような気持ちになっていました。
 
大人になってもこの感情は色褪せず、高校時代のことは思い出すのもイヤでした。
 
生涯の伴侶と出逢い、30歳を過ぎて結婚披露宴をする時にも、司会者の方が、私が生まれた頃からのエピソードを披露したいとおっしゃいましたが、高校時代はすっ飛ばしてもらいました、暗黒なので。
 
高校がある地名を聞くのもイヤでした。



暗黒の感情が3秒で溶けて無くなった強烈なもの


だけど3年前に、これらの感情は溶けて無くなりました。
 
きっかけは、3年前のゴールデンウィークに帰省した際に、高校の最寄り駅「羽咋駅(はくいえき)」にたまたま立ち寄ったことです。
 
高校がある街は「石川県羽咋市(はくいし)」という街なのですが、昔から「UFOが出る街」として全国的に有名な街です。
 
高校の同級生にも、UFO目撃者が多数おりました。
 
そんな羽咋市の中心部にある羽咋駅に、私が高校生だった30年前には無かったものが、3年前にはありました。
 
それは何かと言うと、めちゃくちゃなデザインの「UFOのオブジェ」です。
 
失礼な言い方で羽咋駅には申し訳ないのですが「オブジェ」というよりは「おもちゃのプラモデルの大きいヤツ」といった感じでしょうか。
 
UFOを載せている石の台も「ジャーン!」という文字の形をしています。。。なんとも自由なセンスですね。笑

この、力が抜けるくらいに意味不明なもの(←羽咋駅の皆さん、ごめんね!)が市の中心部である羽咋駅に、堂々と鎮座ましまししているのを見たら、なんだか「もういいんだなぁ~」という気持ちになり、今まで私にまとわりついていた黒いねばねばが溶けて、、、流れていき、、、そして無くなりました。
 
高校時代のイヤだった記憶と暗黒の感情が「色褪せた」瞬間でした。
 
あんなに苦しんでいたのに、、、溶けて流れて、無くなるのは一瞬でした。
 
3秒くらい?笑
 
「色褪せる」って、もっと強烈なものが出て来るから「色褪せる」のでしょうね。
 
ずっと同じ温度で、同じレベルで、鮮明な記憶を保つのは不可能ですものね。



プレゼン資料の中の「色褪せる役割」


「色褪せる」の意味は、なんと、プレゼン資料作成のテクニックにも活用できます!
 
「色褪せる」=「薄くした色」と考えていただければ、
 
特に、
 
写真を載せたプレゼン資料
 
に活きますよ!
 
例えばこんな感じです。
昨日の私の頭の中を、PowerPointで表現してみました。笑

こちらは「写真」が活きるように、見出しや重要箇所などの色を付けた箇所は、全て「1つの色相」でまとめています。
 
ちなみに「茶色の色相1本」で作りました。

上の画像の、右から5本目が「茶色の色相」ですが、見出しや重要箇所など、色を付けた箇所はこの色相1本だけで作られています。
 
「写真を載せたプレゼン資料」って、その写真だけでも、様々な色が使われていますよね。
 
PowerPoint紙面全体の色どりとしましては、もうその写真の色だけで十分なのです。
 
ただでさえ、写真に様々な色が使われているのに、見出しや重要箇所でさらに色を使うと、まとまりの無い「まずどこを見て良いか分からない資料」になってしまいます。
 
どこを見て良いか分からなくなったお相手の頭の中は、、、「思考停止」になります。
 
「思考停止」はつまり、、、「ペンディング」になりますね。
 
「ペンディング」は怖いですね!
「検討しておきます」と言われ、そのままお蔵入りになってしまうこともありますからね。
 
それを防ぐために!
本日のアポイントメントに対するなんらかの結論を、お相手からいただくために!
 
お相手がまず、
どこを見れば良いか分かる資料
 
を作成しましょう!
 
そのために、特に写真を載せた資料では、見出しや重要箇所など、目立たせるために色を付ける箇所は「1つの色相」に絞ります!(上の例で言うと、「茶色の色相」1本に絞っています)
 
「色相が1つ」でも、その色相の中の「濃い色」や「薄い色」を組み合わせれば、メリハリがつき、リズムができるので、寂しい印象や暗い印象にはなりません!
 
写真自体に様々な色がございますので、1つの色相しか使っていなくても、絶対に寂しい印象や暗い印象にはなりません!
 
 
それでは、具体的なやり方をお伝えしますね!
 
パワーポイントの色のパレットには「基本色」と、それを濃くした色や、薄くした色が載っていますね。

色相の柱の、上3つが「基本色を薄くした色」なので、これらを「基本色」の「補佐」として使うのが、ミソなのです!

1)見出しや重要箇所…基本色
2)上記1)以外の箇所…基本色を薄くした色

という風にシンプルに使い分けるだけで、写真が活きて、まずどこを見れば良いかも分かる、まとまりのある資料になります!
 
上記1)と2)を意識して、もう一度「昨日の私の頭の中」をご覧になっていただいても宜しいでしょうか。

見出しの「本日の夕飯は何にするか?」と<結論>の「おでん」に、まず目が行くのではないかと思います。
 
それは、
まず見ていただきたい見出しと重要箇所である<結論>を「基本色」で、
それ以外の箇所を「基本色を薄くした色(色褪せた色)」で記載し、
メリハリをつけたからです。
 
こちらが、見ていただきたい箇所を確実に見ていただくようにコントロールする「ビジネスカラー戦略(R)」です!



第1情報は「基本色」で、それ以外のものは「薄くした色」で


まとめますと、プレゼン資料のなかで、

お相手にまず見ていただきたい第1情報は→色褪せていない「基本色」
 
で記載しましょう!

そして、

それ以外の箇所は→基本色を薄くした色(色褪せた色)
 
で記載しましょう!
 
 
私の人生に例えますと、
 
●UFOのオブジェ(第1情報/強烈なもの)…基本色
●暗黒の高校時代(色褪せてよいもの)…薄くした色
●今現在の楽しさ(活かしたいもの)…写真
 
という整理の仕方です。笑
 
 
全ての記憶を、ずっと同じ温度で、同じレベルで、鮮明に保つのが不可能なように、プレゼンのお相手のご理解も「順々」なのです。
 
なのでこちらが、
 
「まずはここを見てください!」
 
とナビゲートした方が分かりやすいですね!
 
そして私達が見ていただきたい「第1情報」をまずは見ていただき、ご理解いただければ、方向性がハッキリし、お相手を迷わせずに済みますので、スピーディな決裁にも繋がります!
 
コロナが少し落ち着き、世の中の停滞が動き出した感がある昨今、本領を発揮して、どんどん動いて行きたいですね!



本日のカラー戦略的結論


色褪せるも「役割」


最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。

色彩設計師® 目黒潤



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