5月25日(木)メディア日記

 25日付の東京新聞朝刊は3面に中国新聞が23日に掲載した社説「核廃絶の原点は変わらぬ」の全文を掲載した。この中国新聞の社説は、東京新聞の23日朝刊特報面でも取り上げられ、話題となっていた。他紙の社説全文をそのまま引用するのは、いかにも東京新聞らしいユニークな紙面だ。

 中国新聞の社説は、「今回のG7サミットで広島のさまざまな魅力も世界に発信できたのは良かったし、国際会議をやり遂げた自信もついた」と指摘し、「ただ、それは副次的な話に過ぎない。忘れてはならないのは、核兵器による被害を二度と許さない信念に立脚した、被爆地としての使命だ」と訴えた。同社説は、「広島ビジョンが核兵器禁止条約に触れていないことは許しがたい。被爆地で開催、しかも岸田首相は地元の選出だ。被爆者や市民団体が「核なき世界への一歩」と位置付ける核兵器禁止条約に背を向けることなく、共に歩みを進めるべきだ。少なくても、年内にある第二回締約国会議にオブザーバー参加をするべきだ」と強調した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?