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生き物の世界:色の見え方の違いに迫る

はじめに

生き物による色の見え方の違いは、色覚の差異によるものです。色覚は、光を感じ取るための特別な細胞である錐体細胞によって、色を認識する能力を指します。人間と動物の色覚にはいくつかの違いがあります。

色彩感覚

(色覚)については、太陽光をプリズムを通して分解すると波長の長い順に「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」と、虹の七色で表現されます。

錐体細胞の数の違い

人間は三種類の錐体細胞を持っており、赤・緑・青の三原色を基に幅広い色を認識することができます。一方、犬やネコなどの一部の動物は、錐体細胞の数が少ないため、色覚が弱く、特定の色を識別する能力が低いと言われています。例えば、黒と白をはっきりと区別できるものの、赤や緑などの色を区別するのは難しいとされています。

夜行性と昼行性

さらに、昼行性の動物と夜行性の動物では、色覚に適した環境に適応しているため、色の見え方にも差があります。
昼行性の動物は色彩をより鮮やかに感じる傾向がありますが、夜行性の動物は暗い環境でも視覚を活用するため、光の明るさや濃淡を重視することが多いと言われています。

三原色の動物(赤・緑・青)

1. ヒト・猿:人間は三種類の錐体細胞を持ち、赤・緑・青の三原色を認識することができます。
猿(ニホンザル、チンパンジー、ゴリラ)のオスは色弱や色盲が多くみられるようです。

2. サメ:一部のサメは、赤い光を認識するための特殊な錐体細胞を持っています。これによって、彼らは水中での赤い物体を識別することができます。

3. 鳥:多くの鳥は、優れた色覚を持っています。彼らは、紅色やオレンジ色の花や果実、他の鳥の羽毛の色、蜜のある花など、さまざまな色を鮮明に認識することができます。またハトは、20色ほどの色を識別できるようです。

4.魚(金魚、めだか、鯉)は、特に識別に優れています。鯉は人と同じ錐体を持っているそうです。

ただし、全ての動物が三原色を完全に認識できるわけではありません。錐体細胞の組み合わせや数が異なり、色覚の範囲や能力に違いがあります。

二元色の動物(赤・青)

1. クマ:一部のクマは、黒と白のみを識別できると言われています。彼らはモノクロの視覚を持ち、灰色や茶色といった色の違いを区別することができません。

2. イルカ:イルカは、水中で生活するため、青色と白色を識別する特別な能力を持っています。彼らは青い海や空と白い波を視覚的に区別し、獲物や他のイルカとのコミュニケーションに役立てます。

3. オウムガイ:オウムガイは、黒と白のパターンを持っており、これによって捕食者から身を守ることができます。彼らの身体は一切の色彩を持たず、黒と白の対比で識別されます。

4.番外編:馬は黄色を最も識別できて次に緑となり、青と赤は識別できないこともあるようです。

2つの色だけを識別することができる動物は、環境での生存や繁殖に適応して進化した結果です。彼らが持つ二元色の視覚は、周囲の色彩や光の反射に対する感受性を最適化し、生態的な役割を果たしています。

四元色?(紫外線)

他にも、三原色でに加えて人間の視覚では感じることができない紫外線を感知できる動物(一部の昆虫や鳥など)もいます。


生き物は、厳しい自然界で生き抜いていくための術として色を身につけたんですね…
人間の識別できる色は、およそ100万色
何のために発達したのでしょうか…?



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