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あなたの役割は何ですか?

はじめに

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どもです!岡(@TrainerWao)です!

今回は、先日少し盛り上がった
自分のツイートで真に思う所を
つらつらと、書き記していきたいと思います。

今回の記事は決して、
医療者側を責めたいという気持ちでも、
現場側を責めたいとか、
そんなネガティブな事じゃなくて、
様々な視点として、実体験や実情報を基に、
自分の考えを公開する事に意味を置いています。
予めご了承ください。


そんな先日の、そのツイートがこちら。↓



で、今回僕が反省だな〜と思うのが、
フォーム修正より、
フォームチェックの意識のみ
執われる様な伝え方だったので、
ちと反省です…泣


あくまで、病院やクリニックによる
『フォームチェック』→『フォーム修正』
の流れに関して尋ねたかったんですよね泣

(…と書いてるんだが…少し甘かった…笑)


疼痛再現性とか…
誘発動作とか…
緩和動作とか…
介入前後確認とか…

それはもう普通に見るでしょ(๑╹ω╹๑ )
それすら見てない人は保険診療から足洗った方が良いです(๑╹ω╹๑ )

と個人的には思っております。はい。笑

↑あと、この人みたいに、煽るのは良くないよ。笑
(ちゃんと個人的に連絡しました、普通にめっちゃええ人なんです。
皆さん許してあげてね。笑)


さてさて、
個人的に僕の考えと近い
ベストアンサーを選ぶとすると、
この方、小林先生です↓
https://twitter.com/heroheroyuki

↑からのやり取りを追記していきます↓


この会話の中で
小林先生との考え方等が、
僕の考えの中では
1番しっくりきてるな〜と思ってます。


タオルシャドウの観点は?


今回はまず、
シャドウピッチング練習
(タオル用いた模擬的投球練習)について、
まずは書き記したいのですが…

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例えば、タオルを選手に振って貰って、
疼痛の出方とかを簡易的に見るのは賛成です。

医療者側の治療対象の状態も分かりませんし、
本人の意思決定にも関わるでしょうしね。

もちろん、前後評価のoutcomeの
1つにもなり得るでしょう。(関連性があれば)


ただ、それだけ(簡易的な模擬動作)で、

『君、肘下がってるね〜』

って個人が思うのは、まぁ自由だけど、

『その肘下がってるね〜』

病院やクリニックで
『行うべき介入か?』
となると、少し違うよね。

って思うんです。

そもそも、タオルシャドーと言っても、
模擬的過ぎて、
『患部』の一貫性はあったとしても、
『動作』の一貫性が少なすぎる
し、

そもそも、その問題とする動作の理由が、
本気で競技現場と同じ様な力で働いていない可能性も高い。

故に、全力でタオルシャドーしてる選手を
まずまず、見たことがないんです。
(僕だけならごめんなさい。)
(ただ、全力でシャドーさせてるなら、それもそれで考えようだと思います)


僕も10年ほど野球してきましたが、
シャドーとか、全力でなんて、絶対振りません。

なぜなら、タオルを本気で振ると
脱臼感?みたいな、
動作後に結構な違和感が生じる(事が多い)んです。

これ野球経験者は分かる人多いと思うんですけど、
シャドウ練習はあくまで
『鏡の前とかでフォームチェックする、ウォーミングアップ、アウェイク的な存在』
として、現場も選手も、シャドウに対する価値観は、その意識でほぼほぼ通っています。


そんな事を考えると、
たかだか、シャドウで肘が下がってるからと言って、
その動作を改造して、現場で使えないスキルをコメディカルがサービス提供しても何にもならない。

という目線が医療者側に必要な気がします。

もちろん、シャドウは最低限の能力で確保するべきとは思いますが、
あくまで『模擬的』です。
まったくもって全てではありません。

グローブ持った瞬間、めちゃくちゃ綺麗な腕の振り方してる選手も結構います。

ここで改めて断って起きたいのですが、
決して、医療者側を責めたいという気持ちではないですし、
現場での声を届けたいとか、
そんな気持ちは全くありません。


そんな現状もある中で、
『自分が求められている役割』
をこの記事を見てくださっている各々が
再度見直しても良いのでは無いのか?
と最近、ちょこちょこと、
思わされる機会が多いです。

個人的には(保険診療の範囲で)
病院は怪我を直す(診断する)所であって、
パフォーマンスを向上させる為に通う所ではない。

そう個人的には考えています。


何故役割の誤認が起こるのか?


この様な現象がなぜ多いのか?
を考えていくと、一つの問題点として
『学術報告の仕方』があると思っています。


例えば、投球動作では、この様に各種フェーズに分かれる事と思います。

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そして、世の参考書や教科書は
上記フェーズで障害像を語られる場合が多いです。


しかし、考えてみてください。
これ『投手の型』なんです。

報告例で良くあるのが、
『ワインドアップ時から発生する足振り上げ時の骨盤後傾が〜〜…』


でも、患者情報は『野手』なんです。


この違和感、野球を経験した人なら誰でも分かると思うのですが、
そんなに野手は、足ぶん上げる事もないですし、
逆シングル捕球からリバーススローで送球もする事があります。
(要はあえて肘を下げる)

本来であれば、
その際の『その動作を観察』をしなければならないのに、
なぜか『投手のフォームに問題点を置く』
『障害像を評価チャートに当てはめる』

というのが、医療という臨床の世界では往々にして散見されています。


これが、各コメディカルの役割、立ち位置を誤認させる、一つの原因だと思っています。

この解決策としては
『自分が見た選手は現場で確認』
が1番なんですが、難しいところもありますよね(๑╹ω╹๑ )

そもそも、クロックスとか、ローファーとか
裸足でシャドウの投球動作の観察をしてる人

よくよく聞いたりしますが、
足部下腿が上手く床半力を得ないまま回旋する現象は、
単なる代償でしかないので、そりゃ肘ぐらい下がりますよね。

皆さんが本当に大好きな運動連鎖という観点なら、
履いてるもので上半身の位置が変わることは分かりやすいですよね。


自分の役割、組織は何をするところ?

現場の指導者が病院に行かせる多くの理由は『診断』。
つまり『やばいのか?やばくないのか?』です。
現場の選手が病院に行く多くの理由は『症状の緩和』。
つまり『もっと肘や肩の痛みとって欲しい』です。


ここで勘の良い人は気付くかもしれませんが、
『パフォーマンスアップしたくて病院に行く』
とは本当に誰も思って無いのです。誰も求めてないのです。

個人的には、さっと、痛みとって、
早急に現場に投げ返してもらうのが一番良いのです。

(練習体質等などの外的因子も考慮必要ですが、)

こと、今回の障害という本質を考えると、
『現場での悪い動作』

『患部に対する主要因』
と考えるのは、一見として理には叶ってるのですが、
(急性外傷は除く)


『現場での動作(例…野球競技動作)』

『基本的な動作(例…スクワットやランジ』

では、根本的にそもそも畑が違います。

ジャガイモとサツマイモぐらい違います。

要は現場のコーチの畑と
コメディカル、トレーナーで畑が違います。

その畑を認識しておかないと、
本当にいつか揉めます。

というか、揉めた事例をいくつも知っています。

そして、僕は現場でこの言葉を聞かない日はありません。


『病院(クリニック)に行っても何も変わらない』

現場の人達も時期尚早も良い所だと思いますが、
そういう言葉を聞く事も一コメディカルとして、なかなか辛いです。

やはり、それぞれの目的に立ち返り情報交換すべき所だと思うのです。

なので、フォーム等に関しては…↓


何故今回、この発信に至ったかの事例

障害像との相関が本当に良く分からない事例集があったからです。

・肩の怪我でいるのに、ずっとSLRのストレッチしている。
→痛み変化無し
・肘の怪我でいるのに、ずっとFFDの数値を気にしている。
→痛み変化無し
・経過観察という名の終わらないリハビリ。
→20分中、ずっとタオル振ってフォーム修正するPT

ここで何が言いたいかというと、

もっと患部を見る必要性を感じて欲しいなと、個人的には思います。
(もちろん患部だけじゃないのは分かってますが)

もちろん、上記リハの内容や目的を担当するPTに直接聞きましたが、
患部や障害像について理解しているとは到底感じえない症例でした。


ここで一番、個人的に興味深いのは、
また来てくださいと医療スタッフから言われるので、
上記の選手は1時間〜2時間かけて病院へ行き、
診察待ちをして、限り少ない時間の介入を受けている事です。

やはり、クライアントがのぞむ結果というのを提示できる事は非常に大事ですよね。


特に病院やクリニックというのは、魔法のかかったお城だと思っていて、
医療スタッフの言動全て、選手や家族を良い意味でも悪い意味でも巻き込んでいきます。

まさに『認知バイアス』が引き起こされやすい場所です。

そうした事を念頭に置きながら、
様々な知見を持つセラピストが居る病院やクリニックに
僕なら選手やクライアントを紹介したいなぁと思っています。


手を取り合ってより良い医療を追い求めていきましょう!

ご静聴ありがとうございました!^^


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