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大阪なんばの有名純喫茶「アメリカン」で〜“サービス”のことをふと

※上の写真はイメージです。

大阪なんばの有名純喫茶「アメリカン」でモーニング中。混んでる。満席。

内装撮影できんので、看板だけ。

で、店の人とのやりとりに、「あ、このやりとりは大阪っぽいなあ」と思った瞬間があった。

店のお姉さん(←大阪では何歳に見えても“お母さん“と呼ぶほどの歳の差でない限りは“お姉さん“である)に

「繁盛してますねえ」

って言うたら、返ってきた返答が、

「すんません、混んでまして」

↑この返答が大阪・関西らしい。

「繁盛してますねえ」の意味は、

・混んでてよろしいやん
・混んでてうるそうてかなわんわ

とか、実はいろんな意味にとれる。

大阪の商売人としての返答は、

「ぼちぼちですわ」
「そうでもおまへん」

という謙遜した返事や、ストレートに、

「おおきに。ありがたいことですわ」

もありえるが、こと、サービス業だと、

“繁盛していることで客に逆になんか迷惑かけてる“

ということも想像の範囲。

そこで回答が、

「すんません、混んでまして」

となる。

“サービス“というのが、その場所・空間や多義的な発話の中でいかに文脈依存性が高いか、また、だからこそ客と店との間での読み取り・解釈力が試される、そしてそれが客と店との間での共創的なものであるというのを感じた大阪の朝。

※ちなみにここでいう“サービス“とは、「おまけしときまっせ」とかそういう意味でのサービスではない。↑の文章の意味合いを理解するに、まず、京大・山内先生の以下の本を読むことをおススメする。

『闘争としてのサービス』

 ちなみに純喫茶アメリカンは内装撮影禁止だけれども、店側が「ネオ・クラシック」と呼ぶ、1970年代前後的な内装なので、観光地化しだしている。

 しかし万博公園の太陽の塔とEXPO70パビリオンとセットで大阪観光とすると最高なのである。

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