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【動画感想文】#3 ダイヤが光る訳

PDS株式会社ダンテさんの動画の中から感想文を書いていきます。今回の動画は1年前と少し前に投稿された動画です。

「ただの石も1日中磨けば宝石っしょ‼」

動画あらすじ

こちらの動画はダンテさんが拾ってきた石ころをひたすら磨いてピカピカにする、10分ちょっとの短い動画です。


動画の冒頭、

女性は磨けば光る原石
女性は磨けばダイヤモンド

とフェミニストが聞いたらなんとも炎上しそうな発言がありますが、、若い女子に人気のダンテさん。きっと悪意のない、女性を褒める意味で発言しているのでしょうね。

ダンテさんは、まず拾ってきた大きな石を磨き始めます。しばらく大きな石と格闘し、電動研磨機で磨き始めますが、なかなかデコボコが取れず、形を変えるのは違うかなということで、ダンテさんは大きな石を磨くのを諦めます。

次にダンテさんは、スカウトする前の長澤まさみと言って拳ほどの石を磨き始めますに。磨いて女優にするとのこと。

もうひとつ拾ってきたじゃが芋と呼ばれた石も磨きます。長澤まさみ石とじゃが芋石をある程度磨いて水で洗うと、じゃが芋石が黒豆みたいに光ってきます。その結果、長澤まさみ石を磨くことを諦め、黒豆を磨くことに。

電動研磨機から耐水ペーパーに変え、ひたすら磨くダンテさん。耐水ペーパーも目の細かい2000のものでしっかり磨くとツルツルになってきます。最後に金属磨きで1時間半磨き、じゃが芋石を仕上げました。すると、顔が映るほどのピカピカした石になったのでした。

ダンテさんは、動画の最後に以下の言葉を残しています。

ある程度綺麗じゃないとピカピカにはならない
最初の石選びが大事

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タイヤの原石の本質

ダイヤの原石って見たことありますか?わたしは以前、ダイヤの原石を見るまでは、冒頭のダンテさんと同じくどんな石も磨けば綺麗になるのではと思っていました。でも、ダイヤの原石って、すごく綺麗なんですよね。もう他の石とは全く違って、なんの知識がなくても、見ただけでダイヤの原石だってわかるくらい綺麗な石なんです。


わたしはその事実を知ってから、〘どんな石でも磨けば光る〙それは幻想だと思ったのです。

磨けば光る。それは、原石がダイヤだから光るのです。他の石を同じように磨いたとしても、残念ながら光らないのです。

そんなことを言うと、元も子もない、夢のない話だなと思ってしまいますよね。そうですね。確かに磨いても光らない石は、この世界にごまんとあるでしょう。でも、石の価値って光るだけでしょうか?綺麗な宝石になることだけが石の価値なのでしょうか。

石は昔から石器として使われ、現代でも墓石や石垣、食器などにも使われたりしますよね。そうです、石の価値は光るだけではないのです。色々な価値のある石を同じように磨いても、本当の価値を見出すことはできないのです。

教育現場で起こっていること

学校教育はまさに原石を磨くことと同じだと思っています。光る原石の子どもたちを宝石にするべく一生懸命大人たちが磨いていく。。そして社会へ巣立って行きます。

宝石に向いている光る原石の子どもであればとても良い環境ですよね。でも、先程の動画にもあったように、子どもたちはみんな宝石に向いている光る原石ではないんです。石器に向いている子もいるだろうし、砂利として活躍する子もいるでしょう。それを一律に磨いて磨いて光らせようとしているのではないのかなと思うのです。

現在日本では14万人の子どもたちが不登校であると言われています。宝石になりたい子も、なりたくない子もいるでしょう。宝石に向いていない子どもたちは、宝石になるよう磨かれたらどのような気持ちになるでしょうか。自己肯定感を下げられてしまうのではないでしょうか。

ある程度綺麗じゃないとピカピカにはならない
最初の石選びが大事

ダンテさんが動画で最後に言っていた言葉。逆に言うと、その石その石にあった磨き方や使い方がある、ということでしょう。
子どもたちも同じようにそれぞれ向いていることや興味はひとりひとり違うはず。一律に磨くのではなく、ひとりひとりに合わせていけたら素晴らしいことだと思うのです。

あとがき


ダンテさんの動画から教育問題に踏み込んでみました。育児をしながら、常々教育問題について考えています。AIの台頭や作業の自動化で、ひとと同じことを同じように正確にできるという価値が薄れていく将来、今の学校教育に疑問を持っています。現状の教育を受けても、将来仕事で必要となる能力は身につかないのではないかと。ひとつの答えを覚えさせるのではなく、クリエイティブな発想が自由にできる学校になれば、と思っています。

そんなことを思いながらダンテさんの動画を見ました。ダンテさんのクリエイティブな発想力は学校では身につかないでしょうしね。

子どもふたりのお世話でなかなか更新ができない(泣)

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