コンビニ人間:エンタメコンテンツ偏愛シャッフル

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「コンビニ人間」

ちょっと前に流行ってたので、乗っかって読んでみました。

感想はうーーーーーん。
なんとも言えない違和感が残る本。
ずっとこのひと何かやらかしちゃうんじゃないかってはらはらしながら読んでた。
うわー怖っ!てぞわぞわが止まらなかった。

で、ぞわぞわの原因を考えてみた。
誰でも偏り(この主人公でいうところのコンビニ)のようなものは多かれ少なかれもっていると思うのだけど、それを社会の中で過ごすうちに無意識に社会的に"異常"でないところまで薄めていると思ってる。そして、小さい頃からそうやって"正常"との距離を見誤らないように繰り返し調整していくうちに、無意識に外れたことをしないようにできるようになってくるのだと思う。で、"正常"から外れたことを思うことすら恐ろしいと思うまでになる。妹が、その象徴みたいに出てくる。

それが、この人はぜんぜんその調整ができない。できないまま大人になっている。
ナイフをみながら赤ん坊を静かにさせるだけなら簡単なのに、と思ってしまうような。

どうしてだろう。
"正常"であろうと努力しているのに、どうしてもずれがなくならない。
しかも冷静で言っていることも的確で頭が良さそうなのに、自分で自分に言い聞かせて、自分を騙せるようにはならなかったのが不思議。

絶賛されているのは、なんでなんだろう。
この"正常"と"異常"の境界を意識させられたり、ここまでぞわぞわ感を呼び起こすことだけで、すごいってことはわかるんだけど。

ところどころ好きな表現も。
"真っ向から世界と戦い、自由を獲得するために一生を捧げる方が、多分苦しみに対して誠実なのだと思います"

他のひとがどう感じたかがすごく知りたくなった。



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