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詩 絶叫マシン、人

 明滅すら奪われた蛍光灯の居場所、有毒ゴミの中で自分が有毒とも知らず「世界の腐敗を正さねば」嘘は浮いて冬の夜空を明るくする。
 であれば蛍光もまた淋しさの枯れ落ちるままに誰もが望まないまま祭りだけが輝く。無責任なページの手繰り手、破れた蛍光灯で傷だらけ「なぜこんな目に」ただ無策、口だけは花束。
 許しあって外へは決して出て来ずの愛すべきお友だち、群になれず僅かばかりの山の上、一度ならず繰り返し私はいない人、昼に静かな妄想の中へ。

 去っていた さっていた いまはなかない
 泥だらけのなか 固まって去らない

 不安があるまま。懐かしい勇気を持つ。下されるもの、転げ落ちるりんごの腐る柔らかな憎悪、黎明は期代される。誰かの代用品、ミンチにされて整形された金、虐殺について周り、吐き捨てるべき暴力装置の臨む心の隙間に。
 恨み節、内輪ばかりの山の上でこの社会はまやかしだろうと首を折ってやれば、やはり狭苦しく誰も彼もが叫びだす。

 我々は21世紀にもなって戦争は止められないし
 平和を実現することもままならない
 余裕は失われ、ただ競争の暴力の勝者だけ

 長い冬と共に部屋の中に蜘蛛の巣が張り始めた。透明な、目玉を上に貼り付けた、つぶらなもの。静止する人間は自由元年、孤独相を貼り付けつつ分散しやがて小さなバンドで生きるように。
 もう声は届かない。個人が複数名に、あの懐かしのムラがやってきた。囲炉裏の前での賑わいに、助けもなく人工音声と会話している。対峙するアジワイは自由の受け皿として、能力表で決められた悪夢から逃れるように。
 分譲された区域にジリジリと続く。太鼓持ち、持つことすら叶わず好き勝手にせい、とこれまで通りが続くその腰の曲がるまでを期待する。願うなよ、我々全て間違いなく。

 熱せよ大気圏、数々の未来が告げている。個の祈りも、空気中に炸裂する核融合の鉄の山。全て冷えきれよ、飛び交う弾頭、哀れなささくれが降り注ぐ。
 孤独は希望する。ヤスデ、這い回るものは全ての知、過大評価の授乳、役立たずが自由にはためく。目には目、歯には歯、暴力にはさらなる暴力を、これほどまで時間はあった。叫び周り、発散しながら振り撒かれる正しさは間違っているが構造を破壊することすらままならない。

資本は無際限に広がり続けるだろう
BIG R.I.P.
みろよ、人間が決して届かない場所から
HELP
みろよ、人間が決して出来ないものへ
PRAY
全てに反撃を、全てに反抗を、疑え

もう忘れちまったよ 人間なんて
もう忘れちまったよ 生命なんて
もう忘れちまったよ 愛憎なんて
もう忘れちまったよ 大地を踏み締める
もう忘れちまったよ 大気を噛み締める
もう忘れちまったよ 大海を仰ぎ見る
もう忘れちまったんだ
根本にあるもんなんて

釘を打ち込み打ち込まれる。 そんなところです。