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未来創造学:暗記を解剖した結果効率的な勉強に落とし穴を見つけた!

社会の勉強は暗記だらけで大嫌い!

ツイッターにて下記のコメントがあり、盛り上がっていた。

「社会の勉強は暗記だらけで大嫌い。暗記は思考力を奪う!」

僕はその人でないから詳しい意味は分からぬ。勝手に次の意味でないかと考察させていただく。

社会のテストは基本「覚えているか」が焦点にあたる。考える問題でなく、暗記できれば誰でも解ける内容だ。だからこそ考える力などが養われず、ひたすら暗記だけに焦点を当て、思考が育たない。

暗記だけに力を注ぎ、思考力が育たない(いや、考えさせない)状態を「思考力を奪う」表現したのだろう。

ツイートにたくさんツッコミがあった。代表として

「暗記しないと思考もできない」

…ここで一つ疑問が生じた。

暗記ってなんなんだ?

僕は数学や物理など「あまり覚えなくていい」学問は好きだが、政治や生物など「覚える科目」は好きでない

社会人3年目になって人生に絶望し、再出発をする際、国語数学理科社会その他と、学校時代に習った科目はもちろん、習ってない科目も含めて独学した。科目の中には政治経済や生物も入ってる。

「嫌いだけどやらねばならぬ」教科について、どうしたら効率よく覚えられる……いや、覚えたのだろう。

改めて暗記に至る流れを整理してみた。

暗記ってしょせん……では?

僕は3D含むゲーム制作を行っている。ゲームは覚えねばならぬものがいっぱいある。プログラミング、CG制作その他もろもろ。

CG創り一つをとっても、最初からパパっとできるわけがない。
CGソフトの操作方法がわからないと、露頭に迷うだけ。

CGソフトの部分をゲームに置き換えても同じだ。
いきなりボタン操作しても、最初から完璧にはできぬ。
スウィッチのマリオですら、僕はボタン操作に戸惑った。

まずは説明書及び説明しているサイト、あるいはすでに知っている人を参考にいじってみる。

思う通りできた。翌日、一部忘れた。説明書を見ながらやる。

思う通りできた。翌日は前日に比べてほとんど忘れてない。
少し不安なところがあるので、説明サイトを見ながらやる。

思う通りできた。翌日……数日たつと説明書がなくてもできた

自分が「できた」経緯を振り返ると、暗記の仕組みが見えてきた。

暗記とは省略でないか?

僕の頭を振り返ると、最初は何をすればいいかわからない。
そこで説明書(or詳しい人)に書いている通りに動く。

説明書通りに動き、小さな成功「やった、うまく動いた」を得た。

翌日もいきなりやろうとしたが、大半の内容を忘れてる
なので説明書を再び開き、書いている通りに動いた。

数日たつと、説明書なくてもできた。

今までは説明書を読まないとできなかった。
数日同じ行動をとるうち、脳みそが次のように捉えた。

「ああ、また同じところか。面倒くさいし手間もかかる。手間も面倒も省いてしまえ。省略だぁ」

僕の仮説がおおむねあっているなら、暗記の仕組みは簡単と言えるし、次の仮説も成り立つ。

効率化は暗記の仕組みにそぐわない

暗記が「面倒かつ手間を省く、脳の仕事」したら、非効率にやっていかねばならないとわかる。

何をもって非効率か?

  • キーワードなど、教科書に載ってある重要事柄を必ず紙に書く

  • ちょっとでも気になったら、ネットや辞書などでとことん調べる(脱線しまくる)

  • 調べた項目はすべて紙に書いた後、声に出して読む

非効率の欠点は「先に進まない」だ。紙に書き写し、気になるたびに調べるのだから。全体像を捉える作業では、このやり方を推奨しない。

全体像を抑えた後、非効率に脱線していくと、結構覚えられる。忘れた部分は再び同じく調べなおして、非効率に手・口・耳を使っていくと、脳が面倒を嫌がり、覚えようと働く。

非効率な暗記について、一つ例を挙げる。先日、ツイッターのトレンドで「円安」があった。円安を通し通貨危機があった。通貨危機と言えば「アジア通貨危機」だ。

アジア通貨危機:1997年7月よりタイを震源として、アジア各国に伝播した自国通貨の大幅な下落および経済危機。1997年5月中旬、ヘッジファンド等の機関投資家によるタイ・バーツの大量の空売りを受け、タイ中央銀行はドルペッグ制の維持(バーツ防衛)のためバーツ買いの為替介入を実施します。しかし外貨準備のドルが枯渇し、7月2日、ドルペッグ制から変動相場制(管理フロート制)への移行を強いられた結果、バーツは対ドル相場で急落してしまいます。

引用:アジア通貨危機(通貨研究所)

効率ならコピペかつ黙読で十分だ。

「紙に書く=手を動かす」非効率な作業を行った。
するとわからない言葉が次々出る。

  • 現在のタイ通貨はバーツなの?

  • 外貨準備の役割

  • タイの世界史と現代社会

  • ドルペッグって(固定相場の意味なんだろうけどなあ……)

気になる点がポンポン出て、勉強どころではなくなった。調べるほど世の中のからくりに気づく感覚を抱き、楽しくなった。

なおこの記事は投稿日3日前に書いた(2日かけて編集)。
翌日そして投稿日直前に「アジア通貨危機とは?」自問したところ……大まかに説明できたが、たどたどしい説明はもちろん、ところどころ忘れてた

通貨危機という言葉はもちろん、意味に役割も暗記できるようになったら、先日トレンドにいたった通貨危機についても別の考えが浮かんでくる(長くなるので省略)。

別の考えが思考なんだろう。暗記の仕組みに基づいて非効率なやり方を行った結果、

暗記の仕方で思考が変わる

暗記で思考力が奪われるという言葉、暗記は「ただ頭に言葉を詰め込むだけの作業」捉えたからだろう。問いを通して次々答える姿勢を抱くと、さらに問いが生まれる。

暗記を通して思考力も育つというべきか。だからこそ僕は次の問いも浮かんだ。

暗記って誰から教えてもらったの?

暗記はいつの間にかあった言葉で、先生からも暗記のコツは教えてもらったが、自分で改めて調べなおす行為はしなかった。

今、暗記について改めてゲームを創る感覚で組み立てなおした。この時、僕は昔の自分を思いdした。

昔の自分って、暗記一つでも逆らっていたよなあ…ありのままを捉えなかったなあ。

例えばdogとあったら犬と覚えればいいだけだが、僕は犬の絵を描いてた。あるいは犬を覚えるところを「猫は、豚は?」dog以外に関心を持った。

僕のあまのじゃくなやり方が、正しく学ぶ姿勢を遠ざけていた。自分の姿勢を改める意味でも、改めて学びなおしてよかった

ありのままをつかむには文章の読み方にかかっている。
「私、読解にちょっと自信ないなあ」思ったら、こちらを読んでほしい。


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