「ホームレスとなったアメリカ人の多くは精神疾患と闘っている」という記事

昨日は、
インドネシアで火山噴火(21時)があり、その後
愛媛で震度6の地震が23時にあったようです。
その後も震度1~2程度の余震は続いているようです。
現地にお住まいの方は、
突然のことで大変かと思います。

昨日は、
比較的強い地磁気擾乱もあったようです。
関連あるのでしょうか?


今日は、私は門外漢なので、
あまり触れていなかった精神疾患の関連の記事です。

Most Homeless Americans Are Battling Mental Illness.

Healthday Apr 18, 2024

 

ホームレスの3分の2が何らかの精神障害を経験していることが、この問題に関する大規模で新しいデータのレビューで明らかになった。
分析によると、ホームレスの男性は女性よりも精神疾患と闘っている可能性が高いが、一般人口と比較すると男女ともにその割合は高い。
カナダのカルガリー大学のレベッカ・バリー博士研究員率いる研究者たちは、特に米国とカナダにおいて、ホームレス集団の間で精神疾患の割合が増加している可能性がある、と述べた。

2019年に実施された日本での全国調査によると、

①ホームレス状態の人が確認された地方自治体は275市区町村であり、
前年度(2018年の生活実態調査)と比較して25市区町村減少している。

②確認されたホームレス状態の人の数は4,555人であり、(男性が4,253人、女性が171人、不明が131人)前年度に比べれば422人(8.5%)減少

③最もホームレス状態の人の数が多かったのは東京都であり1,126人
次いで大阪府で1,064人、神奈川県で899人と大都市に集中している。
(東京都23区及び指定都市で約4分の3)

https://gooddo.jp/magazine/poverty/homeless/より)


「最も一般的な精神障害は、薬物使用障害、反社会性人格障害、大うつ病、一般的気分障害などでした」と、バリー氏らは4月17日付のJAMA Psychiatry誌に報告した。バリー氏の研究チームは、ホームレスと精神疾患に関して世界中で発表された何千もの研究を調査した。その結果、最も厳密な85の研究が選ばれた。全体として、48,000人以上のホームレスが、米国、カナダ、ドイツなどの裕福な国々で行われた研究に参加した。
研究参加者のメンタルヘルスは、標準的な精神医学的検査で評価された。
バリーの研究チームは、ホームレスの67%が現在何らかの精神疾患を抱えており、77%が少なくとも一度は精神疾患を経験していることを発見した。
現在の精神疾患の割合は女性(57%)よりも男性(67%)の方が有意に高く、生涯の精神疾患の割合も男性86%、女性69%であった。
これらの数値は、最新のデータでは13%から15%の人々が現在何らかの精神疾患と闘っていることを示唆する、一般人口に見られる精神疾患の割合よりもはるかに高い。

海外(特にアメリカ)ではコロナ禍で、
麻薬中毒患者の増加がひどいようです。

精神疾患なので、
公的な補助を受けられないのか、
絶望してうつ状態で、
現状維持を選択しているのでしょうか?


この新しい研究によると、ホームレスの双極性障害の割合は、一般的な人々の割合(8%対0.7%)の8倍以上であった。反社会性人格障害、精神病性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、大うつ病、薬物乱用、気分障害についても同様に高い(あるいはそれ以上)割合が見られた。路上やシェルターで生活する精神病者の数も増加している可能性がある、とバリー氏のチームは付け加えた。彼らは、「最近発表された研究の中で、ホームレス状態を経験している人々の精神健康障害の有病率が高い」と指摘している。これはもちろん、ホームレスの精神疾患診断の最近の改善を反映しているのかもしれない。その一方で、社会的なストレスが増大し、精神疾患を抱える人々が路上生活を余儀なくされていることを反映している可能性もある。

海外での福祉関連の事情はよくわかりませんが、
日本ではホームレスでも福祉事務所で相談すれば、
生活保護申請、無料低額宿泊所等の利用はできるようです。

どうすればいいのか?
研究の著者たちによれば、恒久的な住居を見つけることを目的とした「ハウジング・ファースト」の取り組みも重要だが、「アサーティブ・コミュニティ・トリートメント(包括型地域生活支援)」プログラムも重要である。
このようなプログラムは、「持続的で治療が困難な精神障害者の精神障害の重症度とホームレス状態を軽減する効果が実証されている」と研究者らは述べている。

包括型地域生活支援プログラム(ACT)という言葉は知りませんでしたが、
ググってみると、
「重い精神障害を抱えた人が住みなれた場所で安心して暮らしていけるように、 様々な職種の専門家から構成されるチームが支援を提供するプログラム」とのことです。
住み慣れた場所がないからホームレスなのでは?

多職種による訪問診療(支援)的なものでしょうか?


恐らく日本では、
公的な予算もつかないでしょうし、
これでホームレスが無くなるのかはわかりません。
この記事でいうACTと、日本でのACTは内容が少し違うのかも。


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