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【日経】ホワイト企業と、成長機会がないことの因果関係

10月16日(月)の日経記事から「ゆるブラック浮上、働き方改革の罠」です。サブタイトルに「労働時間はG7で4位に、若手は成長に不安も」。

ゆるブラックって何だ。

「ホワイト企業」が増える一方、緩すぎて成長機会が見出せない

2023.10.16日経新聞23面

ことらしい。
新卒では国内大手、その後転職し10年程外資系(のホワイト企業)で働いてきた自分からすると、すごく違和感。モヤモヤします。

ホワイト企業に成長機会はないのか

確かに新卒で入社した国内大手は、それはそれは手厚い研修がありました。それに対して、外資系企業は日本企業のように手取り足取り教えてくれることはありません。それでも結果がでなければ退職を勧められます。ぼんやり口を開けて、成長が降ってくるのを待っていたら職を失うことになるのです。

ホワイトとは、自己決定権が認められていること

本社が興味があるのは、結果。
「いい大人が、他人の働き方に余計な口出しはしない」んですよね。
どのように「自分が会社にとって価値のある人材であるか」を証明するかは私たちに委ねられています。

チームメンバーは自分なりのビジョンを1on1を通じて上司と共有し、上司はそのビジョンに応じて会社が提供できるものを提示、メンバーの成長を通じて、チームとしての結果を最大化しようとします。
勿論「この会社では成長が見込めないな」「自分の望む働き方ができないな」と思えば転職するでしょうし、それは会社も織り込み済みでしょう。

ホワイト企業でも、会社側の力の方が大きいのは間違いありませんが、従業員はそれに対してリアクションする権利が広く認められている気がします。

日本企業は人材投資をしていないらしい

それがなぜ日本企業になると「成長機会が見出せない」なんて話になるのか。数日前にこんな記事があったのを思い出しました。

本筋は賃上げ減税が中小企業に効果があるのかという話ですが、その中のチャートで、企業の職場内訓練(OJT)を除く研修費用は国内総生産(GDP)比は0.1%と、他の先進国と比べて低水準であることが指摘されていました。

企業の人的投資

出典:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/wgkaisai/hizaimu_dai1/siryou3.pdf

いや、ホワイト関係ないやん!

当然ですが、人的投資の意識がなければ、ホワイトであろうとブラックであろうと、成長機会は見出せません。
その原因を「ホワイト」に見出そうとするあたり、まだ「苦労すること=成長」という、古い考えが抜けてないような気がします。

今は法人向けにe-LearningやオンラインMBAのプログラムを提供している企業もあります。その他にもグローバルプロジェクトに入れてもらったり、ツールの権限を付与してもらったり、資格試験を受けたいからと異動は控えたいということもあるでしょう。
これらはホワイトだと出来ない、ブラックだから出来る、というものではありません。

シンプルに、成長したがっている従業員がいることは喜ばしいことなので、会社としてその手助けが出来ると良いですね。

#日経COMEMO #NIKKEI

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