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外観検査に人工知能(AI)を使うのをどう思いますか?という問いに私は使うのはおススメしてませんと、答えてます

私ほど外観検査に人工知能(AI)を使い、お客様におススメする日を30年、夢見て研究・実装・テストしている画像処理ソフトウエアのプログラマーはいないと思っている。AIライブラリも自作している。

私が知る限り、営業とか上層部とか現場から遠いところからは上手くいったという突っ込みどころ満載の話は聞くけれど。
現場からは逆でAI外観検査は結局のところ使えなかったというものだ。

AI外観検査ならば5個ぐらい画像を覚えさせ、ジャンジャン検査していけると良かれと思って導入しても、現場からすると本当の意味で現場を知らない、現場の品質管理を知らないのにこれを使えと道具が投げ込まれているような現場を多数見てきた。あなたが偉いさんであれば注意しないといけない点は現場はあなたに本当のことは言ってないかもしれないということ。
また覚えさせる画像の数が少ないとか、教育することもなく誰でも操作できるとか、そういうのが目的ではなく、品質を担保することが目的でなければならないということです。

不良が流出してからでは遅い
「なぜ?不良がでたのか!」と叫んでも
現場もAI外観検査のベンダーも「AIなので分かりません」というだろう
この回答に腹を立ててはいけない、そういうものだから。
この回答に納得できるのであればAI外観検査を使ってもいいと思う。
しかし、多くの現場を見てきた私は
品質管理に携わるものならばこれに納得する姿勢は間違いと思う。
「なぜ、不良がでたのか」に向き合い続けることが
消費者から安全・安心・信頼というものを得ることにつながるからだ。