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ポンコツでいこう

休職するにあたって、はじめて心療内科に行った。
医師はいとも簡単に診断書を書くと言う。

「診断書を書くとするとどんな病名になるんでしょうか?」と私は
聞いた。

「適応障害」との返答。

ふむ。
では私は生まれたときから適応障害だ。
家庭にも学校にも社会にも、適応できたためしはなかったもの。
もちろんなんとか適応しているように装いはしたけれど。

ふむふむ。
それで、適応できるように治療、リハビリが必要?
私、それ、もういらない。
勝手にやらせて。

「奴隷解放宣言!」

私は従順な奴隷にはなれない。
世間でいういい子でもいい娘でもなかった、いい嫁でもいい妻でもなかった。よい労働者でもよい母でもない。
これまで従順な奴隷を装ってきた(つもり)。
後ろ指さされないように、周りに合わせて。

「もう無理」
今「ムリ」を変換してみて気づいた。
「理(ことわり)がない」
理がないのなら、それは限界がきて当たり前だ。
行き止まりの道をゴリゴリ進むことはできない。

もうポンコツで行くしかない。
愛すべきポンコツ。
この宇宙でたった一つのポンコツを大事に愛でていくのだ。
ポンコツな私を味わいながら、笑い飛ばし、ゆったりとした川の流れにのるように、出会う人、もの、ことの奇跡を楽しんでゆきたい。

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