幻想って？

世界は幻想だから、
『自分らしく生きればいい』とかって、
スピリチュアルやってたときには、
よく耳にしていた。

自分軸で生きるとか、
自分を愛するとか、
他人の目を気にしないとかとか、、、。

自分が、
自分で、
自分の、
自分らしく、、、。

自分、自分、自分、自分、自分、、、。

それに加え、

三次元の自分は本当の自分じゃないとか、
高次元の自分の導きに従うとか、
真我の意識に止まるとか、

次から次へとやるべきことに追われ、
何かにならなきゃいけない衝動が駆り立てられる。


いったい何になりたいんだろうね？


ネガティブ思考や執着を手放すことだけに、必死になって、目的を見失っているとこにも気付かぬままに。

手放さないと波動が下がるから、
波動を上げてアセーション！

アセーションして何があるの？
もう風の時代が到来したよ。
いつまでアセーションをやり続けるの？
パラレルワールドを変えるって？
変わったかは、どうして分かるの？
努力したから、見えてる世界が変わったの？
努力してない世界を確認できないのに？

ずっといっぱいの疑問があった。

そして、質問に対する答えはいつも同じ。

自分が良くなるために、
次にするべきことが現れる。

終わりのない物語が続くだけ。

答えがないと言いながら、
良いも悪いもないと言いながら、
良くなるための方法は尽きることがない。

何かが違うと薄々気付いていても、
その何かが分からないから、
止めることができない。

全て幻想なのに、
やっぱり苦しみがなくならない。

全て幻想。

じゃあ、幻想の全てってなぁに？

最大にして、

唯一の幻想の正体。

それは、、、

自分。

自分がいるという感覚。

全ては幻想なのに、
常に自分だけは幻想じゃない。

自分そのものが幻想だったと、
理解じゃなく、
腑に落ちるわけでもなく、
『なにか』ではない、
なんとも言い難いそれが起きたとき、

全てが『これ』だったんだと、

そこに沈黙と静寂が現れる。