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GWの為替がジェットコースターのような動きだったので、2,400字でまとめてみました

最近の為替があまりにも動いたので、
ちょっと備忘録がてら、こちらのnoteに書いておこうと思います。

本当に、ジェットコースターのような動きをしていた1週間でした。
おかげで、為替に目が離せないGWになりました。


1ヶ月前は151円だったのに!

それが、158円になり、160円台をつけたと思ったら、
一気に5円下がって154円台へ、
そしてまた157円になり、
一気に4円下がって153円になり、
155円台に戻って、
これを書いている5月6日は、153円71銭ナウ
といった感じです。


まずは時系列でまとめてみました。

◆2024/3/27、151円97銭

円相場一時
151円97銭!
当時は34年ぶりの円安水準!との事で、けっこう大騒ぎになった。
2つのきっかけはこちら。


そして、その1か月後。

◆2024/3/26、158円後半まで下落

4月27日の日経新聞夕刊トップは、こちらの記事。

155円から158円まで、一気に3円も円安が加速!

円安とか円高って、相対評価ですよね。
ドルに比べて円が安いとか、高いとか。

ではこの時。
4月26日あたり。
アメリカと日本に何が起こったのか。
何が起こって、3円も為替が動いたのか。
見て見ましょう。

●4/26アメリカでは

まずは4月26日に何があったのか。
アメリカの個人消費支出(PCE)物価指数3月の発表がありました!
アメリカは個人消費の割合が高いので、この数値は特に注目されています。

こういうのは比較が大事です。
前月と比べてどうだったのか。

前年同月比の上昇率が
2月 +2.5%
3月 +2.7%
だったんですよ。

2月よりも、物価上昇が加速したんですよ。

物価が上がっているということは…
金利、下げられないですよね。

物価が上がっている局面で金利を下げたら、
より物価上昇を加速させてしまいますから。

今のアメリカにマーケットにおいて、注目されているポイントはこれ。

いつ、アメリカが金利を下げるのか、
いつ、アメリカは金融引き締めを終えるのか。

2024年の初めでは、年内に金利を6~7回下げると見られていました。

でも、今回PCEの数値が良かったので、
「しばらく金融引き締めを続けるだろうな」となったのです。

そして、年内の利下げ回数は1回以下が6割に達しました。
「金利、下げるの年内に1回ぐらいだろうな」となったのです。


一方で日本はと言うと。

●4/26日本では

ちょうど4/26、日本では金融政策決定会合が行われました。
そしてこの会合で、

日銀は金融政策の現状維持

を決めたのです!

この時既に、155円台半ばで推移していた為替。

植田和男総裁は同日の記者会見で円安について、「基調的な物価上昇率に大きな影響を与えていない」との見方を示し、円安に対応した利上げは遠いとの見方が広がりました。

2024円4月27日(土)夕刊一面


・アメリカの個人消費が前月より上昇し、
・一方日本は金融政策維持

よって、日米金利差の拡大が意識され、円の急落に繋がりました。


この時、1990年5月以来、34年ぶりの安値!

では気になります。
1990年5月は、何円をつけたのか。
1990年5月4日、158円30銭をつけていました。

そして、とうとう…

◆4/29(祝月)、10:35頃一時的に160円台をつけ

驚きでした。
この日、日本は祝日でしたが、海外は月曜日。
10:35頃、一気に160円台に。

◆4/29(祝月)、13:00すぎから円高が進み、154円台へ

一日で5円以上も動くことってあるんですね…!
160円台から、154円台へ。
しかも祝日でした。

この日、財務省が5.5兆円規模の為替介入を実施したと見られています。

となると、今後160円が為替介入ラインとして意識されるかな~なんて思っていた時に、また3日後には為替介入があったんですけどね!!


4/29の後、じりじりと円安に向かうものの、
イベントFOMCでビッグニュースもなく(政策金利は5.25-5.50%で据え置き)、
落ち着いたかのように見えました。


そんな時に…

◆5/2(木)、157円から153円へ

早朝も早朝、朝5時過ぎに、またもや為替が4円も動く事態に。
3兆円強の為替介入か、と囁かれました(囁きどころではなく大騒ぎだったかも?)が…

◆5/2(木)、また155円台へ

結局この日、155円50銭あたり。


こんなドタバタ為替の中でも、5月の第一金曜日がきました。

第一金曜日と言えば、そう!
アメリカの雇用統計!!
超重要指標!!!

      3月実績   4月市場予想
雇用者増 +30.3万人 +24.3万人
平均時給 +4.1%    +4.0%

でしたが、フタをあけてみると…

      3月実績   4月市場予想  4月実績
雇用者増 +30.3万人 +24.3万人  +17.5万人
平均時給 +4.1%    +4.0%    +3.9%

雇用者数も、平均時給どちらも、
市場予想や前月を下回りました。

よってこの日、円高が進行し、152円10銭台に。


ふぅ。
改めてまとめると、すごいですね。

本当に、ジェットコースターのような動きをしていた1週間でした。
おかげで、為替に目が離せないGWになりました。


思わず、プラザ合意の頃に思いを馳せました。
あの時は250円前後だった為替が、みるみるうちに120円まで円安になったので。

1985年3月22日 254円
1988年5月20日 124円
わずか3年ちょっとで、
130円も下がってた、あの時!

今後も、しばらくまた
為替に目が離せない日々が続きそうです。

次は、
「為替介入が行われたと言われているけれど、8兆円規模もの為替介入を行って大丈夫なの?」

「ドルが160円の水準って今までどんな時だったの?」
について、書こうと思います。
たぶん。

私の書くモチベーションのためにも、読んだよ~っていうノリで、「スキ」を教えてもらえると嬉しいです!

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