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野菜セットを振り返って🥬


 皆様お久しぶりです。めぐるめ福島班3年のゆうだいです。今は暑さも落ち着き、秋の訪れを感じるとともに、冬の到来を予感させる季節となりました。今回のnoteでは8月に行った野菜セット企画について振り返りを行いたいと思います。(半袖で汗をかいていた時期に書き始めたこのnoteも、気づけばヒートテックが欠かせない時期になってしまったことは僕たちだけの秘密です)

野菜セットって?

 8月の訪問の主な目的は野菜セットの販売でした。野菜セットとは、江川さんの畑で育てて収穫した野菜をインスタグラムのライブ配信機能を用いて、消費者とコミュニケーションをとりながら販売する企画です。「生産者と消費者の距離の遠さ」というところに課題を置いている私たちにとって、その課題解決のためには適した企画だと考え実施しました。私たち3年生にとっては今回が初めての企画で、楽しみ50%不安50%という感じでした。3年生の春学期に牛ゼミではディベートやケース&リサーチを行っており、忙しくてプロジェクトに積極的に関われていないと自分の中で感じることがあったので、今回の野菜セット企画にはアツい想いを抱いていました🔥江川さんのアスパラを食べて以来、この生産に関わることができるなんて、なんと幸せなことだろうと考えていました。では企画段階から順に野菜セットの中身を振り返っていきましょう。

皆様にお届けした野菜セット🥬
配置やカードにもこだわりました。

当日まで…

 春の訪問の後に本格的に野菜セット企画が動き出しました。何を販売するのか、どうやって販売するのか、どれだけ販売するのかなど全て0からのスタートです。販売する品目としては江川さんがメインで育てているアスパラをはじめ、にんじんやトマト、ベビーリーフ系に決まりました。8月の販売時期に収穫できるものに加えて、販売する品目を僕たちで考えて、販売時期から逆算して種を植えて育て始めました。どうやって販売するのかについては、「生産者と消費者を繋ぐ」という目標を達成するために、相互コミュニケーションをとれるような方法が良いのではないかと話がまとまりました。そこでインスタグラムのライブ配信機能を用いることで、江川さんや僕たちが野菜の説明をして、それを見た消費者の方がコメントを送って回答していくというスタイルです。
 また広報活動の一環として、TBSラジオ「地方創生プログラム ONE‐J」に出演しています。今年度のBIGプロジェクトの一つです。全国放送のラジオ番組に出演できることはとっても誇らしいことで、広報活動の飛び道具が一つ増えました。(実際にスタジオに足を踏み入れた時の興奮はいまだに忘れません!)「繋がり」を大切にした今回の企画において、全国のリスナーと繋がることができたことは一つ目標を達成した手ごたえを感じています。特にリスナーの方に野菜セットの名前を決めていただいたことは、とっても嬉しく思います。「喜多方野菜~繋王~」ってめっちゃかっこいいですよね。僕たち慶應義塾大学の「けいおう」と今回の目標である「繋ぐ」をかけて「繋王」です。何回も言いますがかっこいいですよね。野菜セットの名前も決まったことでやる気MAXで福島へ向かいます!

収穫作業

 福島についてすぐに畑に入り、作業開始です。野菜セットに詰める予定のにんじんを中心に収穫しまくります。今年の猛烈な暑さや雨が降らなかった影響で土がカチカチでした。そのせいで折れてしまったり、腐ってしまっているにんじんが多々ありました。野菜セット用のにんじんは比較的大きく綺麗な状態のにんじんを厳選しました。販売できない規格外野菜を目の当たりにし、言葉にならない考えさせられる場面でした。改めて農家の苦労を実感し、普段口にする食事への感謝の気持ちが高まりました。にんじん以外ではベビーリーフ系を収穫しました。これは簡単に収穫できますし、早く育ち、見た目もきれいなので野菜セットにぴったりです。

にんじん引っこ抜き🥕

いざインスタライブ配信へ

販売に向けて収穫した野菜の特徴を一つ一つ覚え、自分で説明できるように練習しました。商いを行う一人として自分の商品を知ることの大切さを感じました。インスタライブが始まってからは、出演して説明する組とひたすら収穫頑張る組に分かれて取り組みました。8月半ばの一番暑い時期での畑作業は、流石にフィジカル鬼つよの僕も体が応えました。でも東京の暑さとは違って日陰はちゃんと涼しくて快適でした。収穫はというとにんじんは冗談抜きで200本くらい収穫しました。少しずつコツをつかんでくると、簡単に抜けるようになりました。出演する際は普段なじみのない方にもわかるように伝えることを意識しました。母や高校時代の担任の先生が見てくれて、さらに買ってくれたことがとっても嬉しかったです。ありがとうございました!目の前に消費者がいることを実感しコミュニケーションをとることで、生産者側からしたらモチベーションが上がることを感じました。顔の見える関係を築いていくことの重要さを改めて実感し、今回の野菜セット企画が目標を達成したのだと思いました。

配信時に使用した宣伝ボード

企画を通して学んだこと

農家さんの視点

今回の野菜セット企画を通して学んだことがいくつかあります。
一つ目は農家さんの視点です。普段消費者でしかない私たちは生産者のことが分かりません。農家さんのことを知っていても実際にどのような仕事をしているのか、どのような苦労があるのか、なんのために頑張るのかは分からないでしょう。私もその一人でした。しかし今回の企画を通して江川さんと一緒に汗を流して農作業を行い、少しずつ農家さんの視点が分かるようになりました。ただ3日間の訪問では完全に分かったわけではなく、これからの活動を通してさらに理解を深めていければと考えています。

広報の重要性

二つ目は広報の重要性です。野菜セットというものを売り出すのに一番足りなかったものは知名度だったと考えています。江川さんのこんなにおいしい野菜を売り出すにしても知名度がなければ多くの人に届けることはできません。つまりモノが良いのは大前提としてどれだけ認知を得るかが結果に繋がるということです。今回は力不足で大きな盛り上がりがみられたのは身内だけだったように思います。これからはSNSやラジオをより活用して全国の方と繋がることを目標にしたいです。

準備の大切さ

三つ目は準備の大切さです。これまでもゼミが始まってからディベートやケーリサで準備の重要性を学びましたが、今回の訪問では現地を訪れたからこそより学びがありました。収穫がうまくできないとかライブ配信が上手くできないとかの問題はどうしようもないことですが、企画の段階で何をどれだけ販売するかの数字をもう少し考えておくべきだったと感じています。「生産者と消費者を繋ぐ」という目標のためにやるわけですが、利益のことを考えたりできるようになりたいです。そのためにシミュレーションをしたり広報を含めた準備にこれからはより一層力を入れます。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。目標を達成しつつも課題が明らかになった今回の野菜セット企画は、これからの活動で成功だったと証明していきます。もっとワクワクするような企画をこれからやっていくので皆さん楽しみにしていてください!ぜひSNSやONE-Jに目や耳を傾けてみてください。またお会いしましょう。


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