言葉

私の周りの人は、よく、私に言葉を刻んでくれる。

今に始まった話でもないのだけど、今年は特にそのことを強く感じた1年だった。一部今年のことではないものもあるけれど、この機会に記録しておこうかなと思う。


「めぐは、お金が稼げる / 稼げないだけじゃない、大切なことがわかる人」
昨年、久しぶりに会った小学校の恩師。将来のことについて悩んでいた時期で、叶えたい夢や就職のことについて相談したとき、この言葉をくれた。
わたしがクラスの友人とうまく馴染めなかったとき、そっと見守っていてくれた大切な人。当時書いた手紙を今でも持っていてくれて(見たけどだいぶ恥ずかしかった)、ことあるごとに元気か?と連絡をくれる。太陽のような優しさを持った人。

「リーダーにもなれるし、大人とのやり取りもできる。でも実は、ものづくりをしているときが一番生き生きしてるんだよね」
数年前実施した建築のリノベコンペ企画でお世話になった方。今年久しぶりに会う機会があって、こう言われた。当時は忙しすぎてゆっくり話すタイミングがなかったから、そんな風に見ていてくれたことを全く知らなかった。
企画している学生とお願いされた審査員という関係から、一緒に仕事をする仲間になった。わたしのポテンシャルをわたし以上に信じてくれている人。

「自分のやりたいことや夢を諦めない。思い通りにいかないことがあっても、最終的には自分が納得する形にしっかり持っていくよね」
学生時代のバイト先で、5年間指導していた生徒から言われた言葉。
お互いの夢ややってみたいこと、そのために苦労していることなどを話し合える仲だった子。ふざけた話もたくさんしていたけど、意外とちゃんとわたしのこと見ていてくれたんだなあ、と、ちょっと感動した。

「全力でバットを振れるなら、10回振ればホームランが出るかもしれないじゃん」
就職先で言われた一言。
お互いの性格ややってきたことについて話していて、いつもバント(80点)しか出せないという先輩に、「わたしは全力で振るけど、興味の対象が多すぎるからすぐに他の種目(分野)に目移りして、一目散にそっちに行ってまた全力でやってしまう」とこぼしたときに返ってきた言葉。
よくよく考えれば当たり前ではあるのだけど、自分としては結構衝撃だった。一つのことを継続するのが比較的苦手なのだけど、10回振ってみる価値が初めてイメージできた瞬間だった。

「好きで一緒にいて楽しいだけじゃダメなの?」
お付き合いしていた人からの言葉。自分がなんでもチャレンジしたくなる性分なだけに、相手にも似たようなことを求めてしまう傾向があり、、そのことを伝えたとき、そう言われた。
これに関しては消化不良。なんでダメなのか、わかるようで分からない。将来のことを考えるべきだという自分が90%と、考えすぎず感じたままに過ごしてみればいいじゃん、という自分が10%。課題は来年に持ち越しです。笑


なんだかまとまりのない記録になった。
でももらった言葉たちも、その時の環境や記憶も、そんなに綺麗に整理できるものでもないように思う。本当はもっと複雑な文脈があって生まれているはずだから、このくらいのまとまりのなさがむしろ自然なのかもしれない。

2022年最後の日、例年のように1年を振り返っていこうと思っていたけど、今年はそれよりも、最近よく感じていることを純粋に書きたいと思った。単純に、普段思っていることを書く時間がなかなか取れていないからなのかもしれない。
書いたことで、いろんな人との関わりの中に自分がいるということを再認識できたような、まだしきれていないような。

わたしを見て、わたしにくれた言葉たちが、わたしを再構成していく。

言葉にも敏感なHSPだからこそ、"響く"言葉がとても好きだし、こういう言葉をくれる人たちを大切にしていたいなと思う。
そしてわたしも他の誰かに、そんな言葉を渡せる人でありたいと思う。

来年はどんな言葉たちに出会えるだろうか。


この記事が参加している募集

スキしてみて

創作活動費として大切に使わせていただきます。