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遊びの中で思考力を育む

前回の記事で、思考力は遊んだり好きなことをしたりしている時によく育つということを書きました。↓

今回は、そのことについてもう少し詳しく書いてみます。
我が家の5歳の息子と過ごす中で、「思考力使ってるわ〜。」と思う場面があったので、そのエピソードとともに。

キノコ探しを理科の授業風に

息子は今、キノコにハマっています。
晴れた休みの日には山へ行ってキノコ観察をするというのが、今の楽しみです。
その時に、ただやみくもに探すのではなく、息子なりに色々と思考を働かせながら探しているんだな〜と感じました。

先週の休日も、飼っている犬と息子と山に行ってきたので、その時の様子を理科の授業風に書いてみます。

ちなみに、理科では基本的に問題解決型の授業をします。(地域によっても違うのかもしれませんが。)

まず、授業の初めに学習課題を設定し、今日何を調べるか理解します。
次にそれを対する自分の予想を立て、予想が合っているか調べるために観察や実験の計画を立てます。

そして観察や実験を行い、そこから分かった結果をまとめます。
最後に、その結果からどんなことが考えられるか考察をして終わりです。

この流れに、息子とのキノコ探しを当てはめてみるとこんな感じ。

学習課題:キノコはどこに生えているか。

もちろん授業ではないので、実際に課題を設定するわけじゃありません。
でも自然に、「たくさん見つかるといいねー。」「キノコはどこに生えているかな?」という会話をしながら山に向かいました。
問題意識というか、解決したい問題をもちながら山に向かったんです。

予想:枯れ木や倒木に生えている。

「どこに生えてるかなー?」
「多分倒木とか枯れ木に生えてると思う!」
こんな会話をしました。
これはもう、理科でいう「予想」ですよね!
絵本や図鑑で得た知識をもとに、自分なりに予想していました。

観察:実際に山で観察する。

そして、自分なりに立てた予想を確かめるべく、実際に山に行ってキノコ探しをしました。

ずんずん進む息子に犬がついていく。
キノコを発見!2人で倒木に生えるキノコを観察してます。

結果:キノコは倒木や地面に生えていた。

キノコ探しの結果、キノコは倒木に大量に生えていました。
そして、地面に生えているホウキタケも見つけることができました!

考察:キノコは倒木によく生える。ブナ林やトウヒ林に行けば違うキノコも見つかるかも。


「キノコは倒木によく生えるんだねー。もう寒いのに、結構色んなキノコが生えていたね!」
と私が息子に言うと、息子は、
「ホウキタケが生えててビックリした!今度はブナ林とかトウヒ林に行ってみたい。そしたら他のキノコも見つかると思う。」
などとブツブツ言っていました。

今回の観察結果を受けて自分なりに考察し、新たな仮説を立てていたんです。
今回見つからなかったキノコは、別の種類の木がある林に行けば見つかるのではないかと。

こうして息子は、キノコ探しを通して、無意識に理科的思考力を高めていたのでした。

遊びの中に思考力を高めるヒントがある

ここまで長々と書きましたが、何が言いたいかというと、思考力は必ずしも学校の中、教室の中でしか高めることができないというわけではないということです。
むしろ、遊びの中や、その子が興味をもつことの中に、思考力を高めるヒントがあるのではないか、と。

たまたま息子がキノコ探しにハマっていたのでこれを例に出しましたが、ガンダムだってウルトラマンだって、同じだと思います。
周りの大人がそれをただの遊びだと見るか、思考力を高めるヒントと見るかで、見え方は全く違ってきます。

子供と関わる大人の意識が大切なんですよね。

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