聞く音、見る光景、触ったり触られたりする感覚、呼吸して取り入れる空気、気持ちや意見や決定を表現せねばならない環境--- それらすべてが「食物」なのです。これは、個人の性格や活動に大きな影響を与えます。

残念ながら、今の人はもっとも取るに足らないものへの中毒さえ克服できません。

多くの人が、タバコやキンマ(インドの噛みタバコ)、紅茶やコーヒーをやめられずにいます。

そうした後天的な嗜好品を断つこともできないなら、どうやってラーガ(執着)やドーシャ(憎悪)といった性質を捨て去ることができるでしょう？

鼻には健康を保つために空気を吸ったり吐いたりする任務と、良い匂いと悪臭を区分し、芳香だけを取り入れるという仕事が特に割り当てられています。

鼻に課せられたこの特別の役割を無視して、現代人は不幸なことに、嗅ぎタバコをやり、悪臭を吸い込むために鼻を悪用しています。

このようにして、今の人々は鼻の使用に関する戒めを破っているのです。これによって現代人は二重の罪を犯しています。

一つめは、神の戒めを破っていること、もう一つは、自分の健康を害していることです。それゆえ、今の人間があらゆる種類の病気の餌食になっていることは不思議ではありません。

同じように、人間の舌には、健康を促進する健全な食物を消費し、他人に喜びを与えるように静かにし優しく話をし、心の奥の想念と感情を他人に伝える任務が授けられています。

そのような精神的啓発を目的として私たちに与えられている舌が、現在では大変な悪用をされています。

舌は今、薬剤と麻薬を消費し、動物食を食べ、喫煙し、他人の悪口を言い、無駄話や中傷をし、他人を傷つける辛らつな言葉を言うことなどに用いられています。

神の命令は、このような舌の歪んだ用い方により、神が定めた限界を無視することによって破られています。したがって、人間は数多くの難儀を経験しなければならないのです。

何にもまして、良い習慣を身につけ、行為を浄らかにしなさい。この地域に深くはびこっている悪臭の一つは、喫煙です。

喫煙はどんどん拡がっています。

煙草は健康と幸福と行動と魅力を害します。喫煙によって渇きのいやされることはなく、肺を潰します。空腹の満たされることもありません。

喫煙はあなたの顔を醜くし、肺を害します。身体を弱くし、病気にします。友人や世間の誘惑に負けることなく自分自身を抑制し、悪習の餌食となることから身を守りなさい。

今日、煙草を吸うことによって喘息、肺癌、好酸球増加症、心臓病などの多くの病気が引き起こされています。喫煙の害を示すことは簡単です。煙草の煙をハンカチに一吹きすれば、その場所は赤く変色します。煙草の煙によって、そのような害が布に生じるのであれば、血液循環中に入った場合はどれほどの害を引き起こすでしょうか？煙草の煙によって健康は損なわれ、寿命は縮まるのです。それゆえ、神の真の帰依者になりたいと切望するものは、肉・酒・煙草を断たなければなりません。

もし片手にギーターを持ち、もう片方の手に熱いコーヒーや紅茶、火のついたタバコや嗅ぎタバコを持っていたなら、どうして邪悪なものから逃れることができるというのでしょう？

コーヒー、紅茶、タバコへの依存を減らすと、どれほど意志が強くなるかを、皆さんは自分で確かめることができます。1週間も実行すれば効果を立証することができます。人の意志やその他の能力は、害のあるさまざまな習慣にふけることによって弱まります。悪い習慣をやめることで意志を強くすべきです。そして、その意志の力を社会奉仕へと向けるようにしなさい。

アートマ(真我)の霊妙な光は
永遠の輝きを放っている

アートマには生もなく死もなく、
始まりも終わりもない

アートマは破壊されることもない

アートマは滅びることのない目撃者であり、
空間と時間のすべてを目撃している存在である