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星と芸術

かつて人は星を見つめて神を思い、自らの卑小な存在や運命を確認した。現代では星を見ることは珍しくなってしまったが、たまにはゴッホのように夜空を見上げて自己の内面と向き合い、悠久の存在に思いをはせたいものである。

『モチーフで読む美術史』宮下規久朗 著

ヨーロッパで美術館を巡るにあたり、事前に『モチーフで読む美術史』という本を読んだ。

犬や猫といった動物から、パンやチーズなどの食べ物。向日葵や薔薇の花に慈愛や夢などの抽象的なモチーフまで、絵画を読み解くヒントとして取り上げられていた。

中でも私の興味を引いたのは「月」と「星」のモチーフについて書かれた項目で、やはりキリスト教においては“女神”や“神性さ”を表すという。

そういえば、私の好きな絵画を思い浮かべてみるとどれも夜空で、月や星が描かれていることが多い。

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